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エルマジョン地

高校の頃からやってみたかった白亜地。やっと試せた。

高校生の時、国立西洋美術館で見た絵画のマチエルがツヤツヤだったことが凄く気になって気になって仕方なかった。
すぐに美術の先生に聞いてみると、白亜地という下地であることが分かった。

高校の時には時間も場所もなくて出来なかったが、大学生になった今少し余裕が出来て、白亜地にチャレンジすることが出来た。

大学の図書館で白亜地について、調べていると、膠を使うため、柔軟性に欠け、キャンバスには向いていないということが分かった。
しかし無計画な私はもうキャンバスを買ってしまっていた。しかも80号。勢いだけにも程がある。反省。

どうしようかとさらに白亜地について調べていると、油を足して柔軟性を持たせるという、半油性地、エルマジョン地というのに辿り着いた。
膠液と油を乳化させるために卵黄を使う。化学実験のようで非常にワクワクしてきた。

感動した。いままで使っていたジェッソのようなものが自分で作れた。この先、聞いていた通り、画面がひび割れても、上手く描けなくても、これで今回は十分というくらい、新たに技法を知ることが出来てとても嬉しかった。

実際に塗布して、乾燥させてみた。
やする前だが、もう既にキャンバスの目が潰れていることがわかる。すごい。少しやすってみたらキャンバスとは思えないほどツヤツヤに。
でもやはり、聞いていた通り、少しヒビが入ってしまっていた。一部は剥がれ落ちてしまったが、まあ、これも成長だろう。

こんな投稿、油画科の人が見たらやっていることが酷すぎてたまらないかもしれない。
バリバリのデザイン科の美大生で、エルマジョン地についてはほとんど独学。勇気があれば、油画科の研究室に古典技法を教わりに凸りたい。

白亜地についてちょっと理解できた今、テンペラメディウムが、高校生の時の白亜地を知ったときと同じように気になっている。
少しずつ時間をかけて古典技法を勉強していきたい。

知らないことが多い人生は楽しい。

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