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【AND PET】#19 大掃除をしますか?

大掃除は年末にすべき?

毎年この季節になると、「掃除しなくちゃなぁ」とため息をついてしまいます。まとめてやろうとするから大変だとは分かっていても、キレイになった部屋で新年を迎えたい。そんな気持ちが「大掃除は年末に」という行動の根底にあるのですが、果たして年末は大掃除に向いているのでしょうか。

秋に窓とバルコニーを掃除しましたが、その後の暴風雨でまた汚れてしまいました……

寒いので窓やバルコニー、玄関まわりの掃除は気がすすみません。気温が低いと汚れが落としにくいイメージもあります。そこで調べてみたところ、いろいろな点から年末以外の掃除が推奨されていることが分かりました。

 <掃除に適した時期とその理由>

●春や秋は気候が穏やかで掃除に取りかかりやすい。

●春や秋は衣類や家電の入れ替え、エアコンの冷房・暖房を切り替えるため、掃除や片付けがしやすい。

●6~7月頃は花粉や黄砂の飛散が落ち着くので窓や網戸の掃除によい。

●夏は気温が高くキッチンの油汚れが落としやすい。

●夏は水を使うのが苦にならず乾くのも早いので、家の外壁やバルコニー、玄関の掃除に向いている。

●秋はカビの発生が落ち着くので浴室掃除に適している。

 こうやってみると、冬はあまり大掃除には適していないように思えます。季節ごとに適した汚れを徹底的に落としていけば、年末に一気にやるより気持ちの負担も軽くなるでしょう。

来年こそは、大掃除の分散開催に挑戦してみたいと思います。

猫にとっての掃除を考える

我が家を見回せば、掃除機、雑巾、洗剤などそれなりの数の掃除道具が揃っており、汚れに合わせて使っています。

 多くの猫と同じく、我が家のぼたんも掃除機は苦手

掃除機の入っているクローゼットを開けただけで体を起こして私の様子を伺い、掃除機を出したと見るや離れた場所へとダッシュで逃げていきます。人間よりも聴覚機能の高い猫のこと、掃除機の出す音はかなりうるさく聞こえて嫌なのでしょう。

「部屋に舞うぼたんの抜け毛や、床に落ちているトイレ砂も吸い取ってくれるのに」と思いつつも掃除機を使う回数を調整し、ぼたんが嫌がらない(むしろ追いかけて遊ぶ)ワイパーや粘着ローラー、ほうきを活用しながら日々を過ごしています。

 猫に限らずペットのいる家庭では、洗剤の使用には特に気をつけているのではないでしょうか。

人間に比べて体の小さなペットはほんの少しの洗剤でも口に入れば命取りになりそうで、どうしても神経質になります

コロナ禍では除菌アイテムが欠かせなくなりましたが、その多くに含まれるエタノールを多量に摂取してしまうと犬や猫が中毒を起こすことも。ペット用品の消臭・除菌は「ペット用」と明記された物を使っていますが、床などをアルコールタイプのウェットシートで掃除する時はぼたんを別室に連れていくなどして、極力接することが無いようにしています

また、ぼたんは結露を舐めることがあるので、窓の内側は洗剤を使わずに拭くようにしています。とはいえ、これで100%問題が無いかは分かりません。

「なめても安心」という言葉が心強い我が家のマストアイテム。

そんな時、ペットに優しいお掃除を掲げたペット家庭専門のハウスクリーニングがあることを知りました。

お掃除のプロが使う洗剤や薬剤には刺激の強い物も多く、中には劇物もあるのだとか大阪にあるアニマルフレンドリー株式会社は、動物に極力ストレスを与えない洗剤や薬剤を使い、洗剤などが残らない独自の手法で丁寧に掃除をしてくれる会社です。

サービスメニューは、エアコン、洗濯機、水回りのクリーニング、床の洗浄と消臭など。スタッフの方はハウスクリーニングの経験だけでなく、ペットに関する資格も所有しているそうで、注意書きには「動物を見るとどうしてもジャレてしまいます」という一文もあります。

 ペット臭の除去を行うハウスクリーニングは目にしますが、ペットの負担軽減を考えたハウスクリーニングはまだあまり無いように思います。関東に暮らす私は利用できませんが、大掃除がおっくうになっている身としては利用できるエリアにこのようなサービスがあると嬉しいなと思います。

「アニマルフレンドリー」のチラシ。

文・横山珠世
女一人と猫一匹の暮らしから人と猫が共に健康で幸せに生きていく術を考える、株式会社ジャパンライフデザインシステムズの編集兼ライター。『セルフドクター』や書籍などの制作・発行に携わる。