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24AW "VLESS" ④ ディテール

VLESS note 4ページ目は、
ディテールの紹介です。

・生地
・全体的なパターン
・フィニッシュ(最終加工)
の3つが決まれば、そこから先は浪漫の追求。

そう、
"ディテール"の落とし込みです。


着脱の際、毎回機能する部分から。

パラシュート釦

FIKAはミリタリーウェアへのオマージュでもあるため、VLESSもそれを踏襲しています。
そこで採用したパラシュートボタン。

高密度なテープで本体に接続されている

パラシュート釦とは、急激な負荷によりボタンが取れてしまうのを解消すべく誕生したミリタリーディテールです。
通常のボタンは糸付けですが、このボタンは高密度な面テープを使い本体に取り付けているため、圧倒的な強度を持ちます。ロゴもあしらってちょっと存在感をプラス。ASUTEX染めのユーズドな雰囲気と相性も完璧です。
ファスナーはもちろんUNIVERSAL。


VLESSのウエストの調整は左サイドにあるアジャスターで行います。

コンパクトなアジャスター

なるべくコンパクトなものを選んでいます。
そしてこのアジャスターに通すベルトも、従来のベルトよりもしっとり滑らかで光沢のある質感にアップデート!是非手に取ってそのスムースな手触りをチェックして欲しいです。

そしてそのベルト先にはロブスターモチーフのラベルが光ります。

余談ですが、
このラベルがあるし、太腿海老刺繍は中止しました。
ガチャガチャしてるのは苦手です笑


VLESSは従来通り、裾を絞る事が可能です。
しかしよりスマートな仕様にしたいと、
実はかなり試行錯誤した新しいディテールを搭載しています。

裾内側

この画像だけどと、
絞るためのドローコード(ひも)どこ?
と疑問に感じますよね。
そう、絞らない時はドローコードやアジャスターが隠れる仕様を考案しました。
L字のステッチの内部に隠れています。

※量産時はL字ステッチではなくなる可能性有り

写真①②③の手順で使用します↓

①隠れているアジャスターを引き出す
②ドローコードをギュッと引き、絞る
③余ったコードはループに通す

この仕様のメリットは、
裾をロールアップしたときにコードやアジャスターが邪魔にならないという点です↓

コードとアジャスターが露出していないため、
ロールアップしても邪魔にならない

この仕様は、薄くコンパクトなアジャスターでないと実現するできません。パーツメーカーの新作に、この条件が当てはまるものがあったため実現したしました。シンプルな構造ですが、一般的なアジャスターに使用される金属バネが無いので、よりクオリティダウンが少ない仕様です。


そして、
忘れてはいけない、気を抜けないディテールが
ポケットです。
フロントはベーシックな斜めポケットですが、後ポケットはしっかり収納性を意識し、フラップ付きを採用。

バックポケットは右のみ。
底には収納力を増すガゼット。

フラップは隠したスナップ釦でしっかりと閉じることができます。ASUTEX染めなので、うっすらと浮かび上がるスタップ釦の陰影。


そして新たにシームポケットを追加しています↓

右脇シームにポケットを追加

スマホが入る容量です。
お尻に入れると、椅子や岩に腰掛けるときに邪魔になるし、前ポケットに入れると突っかかる感じがありますよね。脇位置(太腿部分)ポケットはこうしたストレスを解消する目的があります。落ちないようにこちらもSNAP有りです。
(カーゴポケットを後付けしようか迷いましたが、VLESSの生地でカーゴポケット仕様では、重くなってしまうため見送りました)


直接登りには関係の無いディテールも紹介していきます。

脇の吊りループ。
フロントボタンに使用している高密度コットンテープと同じで、これがあると洗濯後の吊り干しで、チョン掛けが出来るあれば便利なディテール。
※吊り干しの際は必ず製品を裏返して干して下さい。日焼けから守る意味があります。


そして左脇に はLCTラベル。

ガーメントダイでうっすら色が乗っていて生地に馴染んでまとまり感◎
SURE SHOT SHORTSのレーザーベンチレーションを解読出来る方なら、このラベルの意味はきっと、、、

そして愛してやまないミルスペックタグも健在です。

外からは見えない位置に付けてあります。
どこについてるかは実物で是非ご確認ください。
今回はちょっと大きめサイズ。
あくまで印刷物なので、着用でいずれは見えなくなってしまうものですが、それも一つ製品としての成長だと考えています。


最後にご紹介させていただくディテールはこちら、

グータッチがモチーフのラベルは、
お互いを讃えあうクライミングカルチャーへのリスペクトを込めています。


と、VLESSのディテール紹介は
以上となりますが、
是非実物を手に取ってみていただきその全容をチェックしていただきたいと思います!

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