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23秋冬新作 LIBERTINE LONG①

来週から今年の新作展示会が始まります。

日程はinstagramで告知していますが、
転記するので是非ご都合の合う店舗様に足を運んでいただけると嬉しいです。

6/13〜17 @dbouldering_okinawa 沖縄県
6/15〜19 @okkurock 埼玉県
6/21〜25 @ziprockclimbing 福岡県
6/22〜26 @climbparkbasecamp 埼玉県
6/29〜7/3 @headrockcg 東京都
6/29〜 7/3 @sonic.climbinggarage 高知県
7/6〜10 @edgeandsofa_boulderingpark 長野県
7/6〜10 @stance_bouldering 香川県
7/13〜17 @ao_roc.climbing 茨城県
7/13〜17 @spooky_climbing 広島県
7/20〜24 @climbinggymzero_isesaki 群馬県
7/20〜24 @bossa_climbing 兵庫県
7/27〜31 @dbouldering_sendai 宮城県
7/27〜31 @ptl_bouldering_gym 京都府
8/3〜6 @cragers_oshumizusawa 岩手県
8/3〜7 @bolsta.climbinggym 愛知県
8/10〜14 @zuthones_motoshio 愛知県
8/17〜21 @climbinggym_rocklands 東京都
8/17〜21 @kachill_climbing 神奈川県
8/24〜29 @maboo.insta 東京都
8/24〜27 @boulderboys_klub 神奈川県
8/31〜9/4 @westrock_climbing 東京都


今回の新作は3つで、その内2つの
RE/DENIM
SURE SHOT LONG
は先のnoteで紹介させていただきました。

残る最後の1型について綴ろうと思います。

ベイカーパンツと呼称されるミリタリーパンツを
クライミング用にアレンジした、
LIBERTINE  LONG です。

もともとベイカーパンツは自分が日々着用しているのですが、ミリタリーパンツの中でもディテールがシンプルで使い勝手が良いのが特徴。

太めなシルエットながら
どこか品もあるのでスニーカーでも革靴でも相性が良い魔法のようなボトムです(と、思ってます)。

これをクライミングパンツにアレンジする理由、、、
を訊かれてしまうと、私の中で明確な答えが用意出来ないのが事実です。

じゃあそんなもの作る必要ないのでは?
とか
動きにくいし重いし

といって論破されてしまう自分の末路が浮かびます 汗

ただ、理屈抜きで直感的に
"形にしたいし皆に履いてもらいたい" と
スイッチが入ったので思うがまま形にした次第です。

ただ、その過程は大変充実した考察があり
ディテールに活かされている一本が出来上がりました。 

まずはこれ、
一見何の変哲もないベルトループです。

このベルトループというのは、名前の如くベルトを通すためのループですが、洗濯のときハンガーに掛けたり、ウォレットチェーンを引っ掛けたりと、実は色々な用途で使用される部分でもあります。

このLIBERTINEにはバックサテンというミリタリーパンツにはド定番の生地を採用していますが、少しだけ薄手にアレンジ(登りやすくするため)しています。

この生地で一般的なベルトループを作ったら、
結構ペラペラで頼りないループになりそうだ、、、という懸念が発生。

そこで、
じゃあ丈夫なループになるように作ろう!そのためには?

秒で解決!
ラッパー(ミシンに取り付けるアタッチメントの一つで、生地を巻き込んだ形状でミシンに誘導し縫製する器具)をオリジナルで作る事にしました。

完成したのがこちらです。

作成したオリジナルラッパー
生地をぐるっと巻き上げながら
ミシンに流し込む仕組み。
ループ中心で生地の重なりを増やしているのが
LOBSTERオリジナルです。
ループの断面。
中心で生地が5枚重なり厚みが増しました。
一般的なループは重なり3枚です。

展示会で実物を発見したら、是非このループを触って下さい。芯が通っているような安心感があります。


次に紹介するディテールはウエスト(腰回り)です。

LIBERTINEはフロントがベイカーパンツならではのボタンフライです。
そして腰回り内側にはドローコードを内蔵しているので、ハイステップをしたい時→腰位置を高くして履きたいときはしっかり絞って結んで着用出来ます。(微調整できるベルトを通す事を推奨します)
脇にもアジャストタブがありますが、これはどちらかというと古のサイズ調整ディテールですね。


部位は変わって裾周りです。

ホール(穴)がある?と気がついた方は正解です。

クライミングパンツを作る時に、
自分が意識するのは登る時に裾をどうするか?という点です。
足元を見えやすくする、ヒールし易くする、という理由で裾を細く絞る方は多いと思います。現に、そのような仕様のパンツは多いです。(SURE SHOT LONGも絞るタイプ)

ただ、自分は諸先輩方がジーパンやワークパンツ、ミリタリーパンツの裾を3回程ロールアップして登るスタイルを見て育ったので、そんな履き方もかっこいいと思います。

LIBERTINEのようなミリタリーパンツは、後者の履き方が良いとか個人的には思いますが、ユーザーの選択肢はなるべく多く残したいな、とたどり着いたのがこのホールです。

絞りたい方は、ご自身で裾にシューレースなどを通すDIYカスタムをして下さい。
キナリ色の綿平紐を通したりすると、カスタム感も出て良いのでは、、、?


ポリウレタンや捲縮糸を不使用のノンストレッチ生地なので当然ながら足上げの為の一般的なガゼットを搭載しています。
※バックサテン生地が持つナチュラルなストレッチ性はあります

斜め上に足を上げる動作にフォーカスしたガゼットです

カメラのせいか、カラーは実物より緑っぽく見えます...
ぜひ実物を見て下さいね


そしてミリタリーアイテムといえばこちら

MIL SPEC TAG

タイベックのような不織布で作っています。
登攀には関係の無いアクセサリーですが、
ベイカーパンツオリジナルへのオマージュもあるのでこれは外せませんでした笑

駆け足の説明となりましたが
ディテールを紹介させていただきました。

刺繍も入っているのですが、
入ってるのか入ってないのか分からないくらい控え目にしたのでここでは上げません。
実物をチェックされた方のみぞ知る。。。

LIBERTINEの紹介は以上となります。

お気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、
モデル名の"LIBERTINE"が全てを表しているように
このアイテムはスポーツクライミングにおける機能的な優位性ではなく、
クライミングフリークというスタイルにフォーカスを当てました。

馬鹿みたいにクライミングのことしか頭に無いクライマーが築いたカルチャーの元、私達は登り、熱狂しています。

まだまだ高機能性ウェアの選択肢が無かった時代、
各々がたどり着いたスタイルでクライミングにDOPEする。

そんなシンプルで原始的なクライミングの熱をコアとして、高機能という既定路線からドロップしたのがLIBERTINEです。

だらだらと綴っていたら
今年新作の紹介は完了してしまいました。

今回は、諸事情により直接予約は行いませんので
イベント開催店舗様での予約のみとなります。


WEB販売用のフリー在庫は用意させていただきますが、確実にお求め頂きたい場合は早めの店舗予約をお願いしております。

LOBSTERとしては、
実物の質感、シルエット、履き心地、デザイン
を体感していただき、
"必要だ"とご判断いただいたクライマーへ商品をお届けし、その後クライマーの起爆剤になりたいと考えております。
そしてこのような考えに賛同していただく店舗様のご協力のもと、今日まで活動を続けております。

ぜひ、店頭でチェックして下さいね!

最後に、LIBERTINEのスタイリングイメージで締めさせていただきます。

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