なぜロンドンなのか?~London Food Teck Week最終日~

本日はLondon Food Teck Week最終日。
(本文中のスライドは全てプレゼンの画面です)

サステイナブルな社会と食のエコシステムについて「Smart Food City」がテーマの一日でした。宇宙で植物栽培する研究をNASAでしていた流れで植物工場を作ろうとしているSYNRGE社のDR GRAY STUTTE等、面白いお話が色々ありました。(http://www.synrge.com/)

その中でも興味深かったのはUberEatsのUK General ManagerであるMathieu Prostさんのお話でした。

7年前に「A地点からB地点に簡単に移動する」という事を目標に起業されたUBERでしたが、タクシーの代替として大きくビジネスを伸ばす中、そのテクノロジーを応用するフィールドを探す為に「Uber Everything」というプロジェクトを立ち上げ、徹底的に研究したそうです。

その結果、「こいつならいけるぞ!」ということで2014年に始まった新規プロジェクトが UBER fresh、2015に 変化をとげ、2016年から今の形になったUber Eatsなんだそうです。
今の形になった後も、人々の食習慣の変化に応じて日々どんどん進化させていて、アプリもどんどんリバイズを重ねているようです。

UberEatsの今後のゴールとしては、Sustainable smart food city(持続可能なスマートフードシティ)を目指し、Smart Restaurant(スマートレストラン)を増やしていきたいとのこと。

スマートレストランとは、例えば時間帯によって作る料理を変え、需要に応じた食事を必要な分量だけ作る事で食品廃棄を減らしたモデルの事のようです。
まぁ。要はUberEatsが持つ空のキッチンに需要のあるレストランのシェフを招いて時間帯ごとにキッチンを使い分けるようなイメージでしょうか。

簡単に言うと、セントラルシェアキッチンみたいな感じ?

ロンドンではUberEatsよりも老舗のDeliverooというデリバリー会社があるのですが、検索してみたところDeliverooもセントラルキッチンを設け始めているようです。
(https://www.standard.co.uk/news/uk/deliveroo-launches-new-deliveryonly-kitchen-venture-across-uk-a3508396.html)

確かに自社で製造した方が利幅も大幅に上がりますし、実はスマートフードシティーというよりも競合とのレースの中でセントラルキッチンを活用する形に行かざるを得なかったんじゃないかと、想像してみたり。(※と、書いてこのポストをロンドンで和食のデリバリーを立ち上げた知人にシェアしたところ、ちょっと違うよとのことだったので、訂正記事も上げてあります!https://note.mu/lbslondon/n/n044875f5f868)

直感的には、UberEatsとDeliverooが市場を拡大してゆけば行くほど、既存のレストランが収益を圧迫されて、むしろロンドンレストランの外食エコシステムは多様性を失い、つまらなくなるんじゃないかという気がします。
この辺はいつかもっとリサーチしてみたいですね。

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