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お金ではなく信頼ベースで繋がる。TEAMKITを利用して生まれた未来

TEAMKITを利用し、新しい和菓子ブランド「ItWokashi」を立ち上げた株式会社兆久の代表・竹口久嗣さん。「和菓子の魅力を広めたい」という竹口さんの想いに共感したメンバーが集まり、構想から1年。ブランディング担当の井上豪希を中心としたメンバーが、商品開発とブランドづくりを一丸となって行い、ついに「ItWokashi」の実店舗が東京都世田谷区に誕生した。

竹口さんがブランドを立ち上げるに至った経緯とは?実際のプロジェクトがどう進んでいき、今後の展望をどのように考えているのか?
TEAMKITスタッフがインタビュー!

※こちらの記事は、前編・後編の2本立てです。
前編はコチラ→自分にないものを持っている人と仕事したい 「ItWokashi」始動のきっかけ

大変でもやり遂げられたのは、そこにワクワクがあったから

――「ItWokashi」のブランディングを進めていく中で、実際に実力あるメンバーが集まり、プロジェクトを進めていきました。
通常ブランディングをしてもらう時は、儲かるかわからなくても、はじめに多くのお金をかけなければいけない。一方で今回のプロジェクトは、儲かったら一定のパーセンテージで支払うレベニューシェアというマネタイズを導入しています。最初に支払いがない分、クライアントである竹口さんもメンバー達とは対等の立場。苦労するシーンもあったのではないかと思います。

竹口さん:正直な話、全然楽ではなかったです(笑)。自分自身こういうやり方が初めてだったもんで、大変だった。けど、それをしないと次には進まないので、なんとかやってこれたと思います。

――プロジェクトが進む中で、なにか気づきはありましたか?

竹口さん:ひとつ言えるのは、豪希くんがよく言う「ワクワク」という言葉の大切さですね。このワクワクが、プロジェクトを進めていく中で根本にあったように思います。他のいろいろなプロジェクトも同時進行で進めている豪希くんをみていると、本当に楽しんでやっているんです。その姿を見ていて、自分らも楽しまなきゃと思ったし、従業員にもワクワクを伝えてかないかんと思いました。

――弊社の井上がよくいう「ワクワクドリブン」ってやつですね。「自分自身がワクワクできるか」という基準をもつことで、仕事への取り組み方も変わりますよね。

竹口さん:そう。それが今回学べた部分ですね。ワクワクがあることは、本来の目的であった「和菓子の魅力を広める」ということにも通じると思います。

実はもともとあった「大徳屋 長久」自体も、親から引き継いでから7年間でものすごく変わったんです。ありがたいことに同業者からも注目される和菓子屋になった。今回の東京出店に関しても、地元の鈴鹿界隈では300年の歴史ある和菓子屋の16代目が、「またおもろいこと始めとるぞ」「次はなにしでかすん?」と、ちょっとした噂にもなっているんです(笑)。僕らのワクワクが、お客さんや同業者さんにも伝わっていったら楽しいですね。

東京に実店舗を得た兆久、さらなる挑戦はつづく。

――2018年12月には、東京・世田谷区に兆久の実店舗も立ち上がりました。最初は「It Wokashi」の和菓子はECサイトで売ろうという話でしたが、トントン拍子で店舗を作ることが決まりましたよね。

竹口さん:あれは運が良かったというか(笑)。最初は、ブランド立ち上げと同時に店を作ろうという気は無かったんです。ECだけでスタートさせて、ある程度軌道に乗ってから店舗を作ろうと考えていました。

――なぜプランを変更して、店舗をつくろうとなったのでしょうか?

竹口さん:商品が話題になって、例えば取材をしてもらえるとなった時に、ECだとなにもできないよねって話になったんです。認知度を拡大するためにも店舗を作りたい。そうなって、メンバーにご尽力いただいて物件探しをしました。

――どんな物件を探したんですか?

竹口さん:「ボロくても、狭くてもいいから、コンセプトショップとなるところがいい」という観点で探してもらいました。そこで東急大井町線・九品仏駅近くにある今の物件が見つかったんです。かなりラッキーで、初期費用もだいぶ抑えられました。これなら店舗も作れるぞとなって、すぐに物件を押さえました。

――実際にできあがった店舗はすごくおしゃれですよね!

竹口さん:内装もこれまたメンバーが協力してくれて、DIYできれいに生まれ変わりました。たった3坪の店ですけど、5年先、10年先に「この店から、スタートしたんだ 」と思えるような、自分らにとっても思入れ深い店になりそうです。

――「It Wokashi」が始まった店として、また新たな歴史がここから生まれていくんですね!そこで気になるのが、兆久の今後の取り組み。現時点ではどのようにお考えですか?

竹口さん:商品の方は、ブランド『It Wokashi』の第1弾として「It Daifuku」を現在発売していますが、それに引き続き、第2弾となる新商品の開発を始めたいと思っています。

――実際に私も『It Wokashi』の大福を食べたのですが、手で持てないほど柔らかくて新食感。6種類あるフレーバーも斬新でありながら上品な甘さで、おいしかったです!第2弾の和菓子も気になりますね。

竹口さん:最終的には、3~5商品、日持ちのする和菓子もラインアップに入れていきたいですね。引き続き豪希くんと組んで開発していく予定で、僕自身も楽しみにしています。店舗の方は長いスパンで考えていて、10年後には3店舗くらいに増やしていきたいと思っています。

TEAMKITで生まれた新たな出会いが、ワクワクの輪を広げていく

――新ブランド『It Wokashi』を立ち上げ、新しい一歩を踏み出した竹口さん。“和菓子にイノベーション”を起こすことで、周りがどう変化することを望んでいますか?

竹口さん:「大徳屋の竹口っておもしろいことするよね」 と周りが思うようになっていってもらうことですね。面白いことをしていると思った同業者に、真似されても構わないと思います。真似されたら僕らは次に行くだけ。それが業界の底上げに繋がればいいと思っています。

――業界全体が盛り上がると同時に、若手にも注目されそうですね。

竹口さん:和菓子職人を目指す子が、「兆久で働きたい」となってくれたりしたら、ありがたいですね。実際に、TEAMKITを通して「台湾に和菓子お店を構えたいという」和菓子職人志望の学生さんからコンタクトも来たんです。僕らのプロジェクトにすごく共感してくれて、それは本当に嬉しかったですね。


――すごいですね!TEAMKITが次のご縁も繋げてくれる。これからますます面白くなりそうです!

竹口さん:今後も挑戦し続けて、日本だけでなく世界にも和菓子の魅力を広げていきたいと思います!


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※前編はコチラ↓


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