グライダーからの応答
はじめは、わけもわからず飛び出したよなあ。
飛び出していたこともわからなかった。
自分が飛んでいるのか、堕ちているのか。
進んでいるのか、止まっているのか。
時間だけが過ぎていく。
大抵、期待した答えは返ってこないし、
褒めてくれなければ、止めてもくれない。
誰のためなのか、自分のためなのか、自分が誰なのかもわからない。
たくさん迷って、たくさん諦めてきた。
それでも頭はいつも考えている。休むことを知らない。よく働く。
気づけば歯を食いしばっている。楽観的になんてなれない。
これからもたくさん考えて、たくさん諦めるだろう。
そうすれば、最後には身も心もなくなって、静かに溶けていくだろう。
だからさ、せめてこの詩だけは、信じていたい。
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