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#ケア

ケアと男性|第3回 子育てすると「戦線離脱」?

この連載が書籍になりました! 第3回目以降が気になった方、ぜひご購入ください。 「最前線」からの離脱 子育てをし始めて、気づいたことがある。それは、ぼく自身が「他者評価」に大きく依存し、それを当たり前の前提として受け止め、その評価軸に思った以上に雁字搦(がんじがら)めになっていた、ということだ。 家事育児を妻とできる限り共有しようとすると、出張が制約されるし、ましてや飲み会なんてもってのほか、ということになる。それは自分のこれまでの仕事のスタイルを変える、という大きな変更

ケアと男性|第2回「ちゃんとしなさい」の罪

この連載が書籍になりました! 第3回目まで無料公開していますので、続きが気になった方はぜひご購入ください。 無意識に出す「あの言葉」「ちゃんとしなさい!」 こどもが食事中に遊ぶ、散らかしたおもちゃを片付けずに放置する、急いで出かけたいときに限って裸で逃げ回る……。こういうときに、気づいたら「ちゃんとしなさい!」と叱っているぼくがいる。そして、口をついて出たその言葉を聞いて、自分自身がびっくりする。 「また、ちゃんとしなさい、って言ってる!」 そう意識した途端、焦るのだ

ケアと男性|第1回 ケアは面倒くさい?

この連載が書籍になりました! 第3回目まで無料公開していますので、続きが気になった方はぜひご購入ください。 「女もすなる」ケアについて、男性が体験談を書く。 それはどうしても、学生時代に暗唱させられた、あの土佐日記の逆バージョンになりやすい。 「女もすなるケアといふものを男もしてみむとてするなり(女がするというケアというものを、男である私もしてみようと思って、やってみました)」 「なんだか、それってずるい」。 男性の体験談には、このような反論が、ケアまっただ中の女性