これらはすべて大事なきれいごとである
「無題」
わたしのすきなひとが
しあわせであるといい
わたしをすきなひとが
しあわせであるといい
わたしのきらいなひとが
しあわせであるといい
わたしをきらいなひとが
しあわせであるといい
きれいごとのはんぶんくらいが
そっくりそのまま
しんじつであるといい
『えーえんとくちから』 笹井宏之 (ちくま文庫) より
どうしてきれいごとだなんて言うのだろうと言葉の傍らで首を傾げていた。
わたしの背骨と呼べる本だけれど、背骨の骨のひとつひとつと話すことはおそらく一生