大人になって【笑点】を見た

私がこどもの頃、家ではあまりテレビを見ませんでした。

(親が不在の時は隠れて見ていましたが。。。)

なので、流行りのドラマとかをリアルタイムでは知らなかったし、芸能人にそこまで興味を抱くこともありませんでした。

ただ、日曜日の夕方に父親が必ず【笑点】を見ていたので、【笑点】のメンバーの方は知っていました。

夫と一緒に暮らすようになるとお笑い番組を見るようになりましたが、笑ってよいものなのかどうか理解に苦しむものや、これはヒドイと思うものも多々あって、こどもができたら見せたくないと思う番組もありました。

「小島よしお」さんが出てきたのは、まだ夫と入籍前。
こどもがいなかった私はとても笑えましたが、小さい子の親たちはこのネタイヤだろうな。と思いました。

こども達が生まれてからも、我が家では相変わらずお笑い番組を見ていました。
この扱いはヒドイな、と思うようなものも出てきましたが、幸いにもこども達は「これはテレビだから」と割り切って見ていたようです。

こども達の年齢が上がってきて以前ほど子供扱いせずに対等に話ができるようになってきた頃に、あるお笑い番組を見ていました。

その時、ある芸人さんのネタを見て、私はどう反応してよいのか分からなくなりました。

そうしたら、番組MCの芸人さんがネタの解説をしてくれて「だから、これは笑ってあげるべきなんだ」と言ったのがとても衝撃的で「お笑い番組のMCってそういう立ち位置なんだ!」と声に出したら、こどもの一人に「じゃあ、何のためにいると思ってたの?」と冷たーく言われてしまい、こどもの方がよっぽど分かっていたことを知りました。


年末になると開かれるコントや漫才の大会で、笑いをとれるのに大会基準では評価されない芸人さんたちの意味も分かるようになり、笑いに対しての理解がかなり深まったと自分では思っています。


そんな中、先日【笑点】を見ました。

逝去された円楽さんの席はそのまま。
若手のたい平さん宮治さんが大先輩たちをたてながら、そしてちょっと介護をしながら場を盛り上げ、大先輩たちも若手をかわいがる。

そんなやさしい空気が流れていました。

出されたお題に対して社会風刺をピシッと入れながらも笑いをとり、少ししんみりしてしまうような雰囲気になった時には笑える自虐ネタを入れて空気を変えたり。
チーム一丸となって番組を作っている。
そんな雰囲気をテレビ越しに感じました。

あぁ、【笑点】とはこんなに面白いものだったんだ。

私の記憶の中では、円楽さんはまだ「楽太郎」さんで、歌丸さんとやり合っていた姿がとても鮮明。

だから、円楽さんの訃報を聞いた時には「歌丸さんが悲しむだろうな」と思ってしまったくらい。
※歌丸さんの方が先に亡くなっています。

私が子供だった時から変わらず出演されている大先輩方も、正座ではなく椅子に座っての出演をされたりと変わっている部分もありますが、それでも30年以上続けられているのはすごいこと。

多くの方から愛されている証拠なんだろうな。

【笑点】が愛される理由、すごくわかる!

知的な笑いだけど、とっても庶民的。
そして、メンバーがみんな仲が良い。

大人になってから【笑点】を見られて良かったな。

良さが分かって良かった。

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