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2007年産プーアール生茶【凤山春尖】

まだまだ赤ちゃんの生プーアール茶を飲みました。
2008年5月の出来事ですが、お茶に関する情報を後から付け加えてあります。

【凤山春尖】について

凤山(鳳山)は、中華人民共和国雲南省臨滄(临沧)市鳳慶(凤庆)県にある山です。

雲南省の四大主要青茶生産地区

雲南省は省内でも気候や地理が異なり、主要な青茶の生産区が4つあります。

①保山市(地区)
②臨滄市(地区)
③思茅市(地区)
④西双版納(シーサンパンナ)地区

鳳慶は③臨滄市(地区)の北側に位置しています。
昔は「順寧」と呼ばれていましたが、1954年に「鳳慶」に呼称変更されました。

【雲南紅茶】で有名

鳳慶県は雲南紅茶で有名な場所ですが、各種茶や製茶の悠久な歴史があります。
雲南紅茶は、古くからイギリス女王やスリランカ大統領をはじめとする各国要人に献上されていました。

太古のお茶の樹

そして、3200年以上の樹齢を誇る世界最古の人口栽培古茶樹の香竹箐
「錦繍(锦绣)茶王」もあります。

「錦繍茶王」-鳳慶県ホームページよりー
※HPアドレスがhttpsではないため、リンクを断念して、画像をお借りしています。

このお茶も香竹箐古茶樹を使って、2007年10月に作られたものだそうです。
でも「春尖」というのは、春に摘んだものという意味になるので、出荷が2007年10月という意味になるのかな???
※プーアール生茶は春一番茶からしか作られません。

07年鳳山春尖

今年2月の旧暦忘年会の抽選商品でいただきました。
何と2枚ももらったので、1枚を飲み、1枚を熟成させるつもりです。
香港に住んでいて良かった!

ここからはレポート

さっそく堪能していきます。
あ、ちなみにお茶が入っている竹籠は非売品です。

茶友の一人が、これに入れてプーアール茶を持参し、お店でよくお茶をふるまってくれているので「どこで買えるの?」と聞いたら
「以前お茶を買った時にもらったもので、今は売っていないからあげる」
と気前よく譲ってくれたありがたいものです。

まだまだ青い

07年鳳山春尖全体図

赤ちゃんの生茶なので、緑色の茶葉です。

07年鳳山春尖茶葉拡大

お湯の温度は低めで

07年鳳山春尖茶水色

若い生茶は緑茶と同じように扱います。
洗茶する時もお湯の温度を下げて行い、淹れる時も温度を低めに。
水色は淡黄緑茶。

「香りと味」の表現が難しい

香りですが、しっかりと表現することが難しかったです。
現時点の私には「薬品やら、ヘアワックスやらの様なにおい」が突き抜けていく感じ。凍頂烏龍などのような発酵臭と、乳香になりきれてない感じの乳香?
一般的には「練乳のにおい」と表現される様なのですが、私はまだまだその域には達せていません。

味は、においと同じくやはり薬品やら、ヘアワックスの様な味が突き抜け、発酵している味と、かすかな渋味が有り、「回甘」にはならないものの、甘味を感じました。

茶殻

07年鳳山春尖茶殻

茶殻を見てみると、様々な部分が使われているのがわかりますが、基本的に先の部分です。

きれいな茶葉ばかりなので、丁寧に作られているのを感じました。

製造一年未満なので、変化の本当に初期段階。茶葉の色も黄緑です。
今はこんなに茶殻がきれいだけど、数十年たったら茶葉質も変化して
ここまできれいな茶殻じゃなくなっていくのかな?

生茶を育てる楽しみ

こんなに丁寧に作られたお茶を見ると、しっかり保管しなくてはいけない、
と背筋を正したくなります。
今後の変化を楽しみつつ、数十年後においしく飲めますように!

ちなみに、生茶が市場に流通するようになった背景として
①香港のお茶屋さんがお茶を保管するスペースの確保が難しくなった
②プーアール茶を育てて楽しむ愛好家が増えた
があるそうです。

14年経った後の味レポート

14年後に飲んだ【凤山春尖】についての味も記録したので、ぜひ読んでみてください。


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