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East of Eden 「Evolve」の圧倒的攻撃力

こちらはEast of Eden のデビュー曲「Evolve」のPVです。
正直、はじめは「またよくある嬢メタルバンドか・・・」と思って聴きはじめましたが、圧倒的な演奏力と楽曲のクオリティの高さに見事に心を打ち抜かれました。

楽曲の良さ・演奏力・ヴィジュアル、三方良しのNew Bandについて考察してみたいと思います。

異常とも言える演奏力の高さ

まずメンバー構成が、ヴォーカル・ギター・ヴァイオリン・ベース・ドラムの5人編成で、ヴァイオリンが専属で中核を担っているのが珍しい。
そして5人が5人とも実力者揃い。

自分はもともとベースのわかざえもん(マキシマム・ザ・ホルモン2号店のベース)の新バンドという事でこのバンドと出会いましたが、他にもギターのYukiさんもアンプメーカーMarshallのレーベルと契約し、ギターの教則DVDを出すなど完全に技巧派。他の3人も長い間プロとして活躍してきた経歴があり、テクニックの高さがうかがえます。

パワフルなドラムに音数の多いベースラインがバンドを支えつつしっかり主張し、リードのヴァイオリンとギターの強烈な攻撃力、それに負けない力強いヴォーカル。

サッカーに例えるなら5人全員がフォワードで、全員で点を取りにくる超攻撃的な布陣がエグいのです。

ドラマチックでミステリアスな楽曲のクオリティ

ヴァイオリンが主旋律を取るドラマチックな曲構成。
フォーマットとしてはシンフォニック・パワーメタルとでも言ったらいいのか、しかしそんな枠に囚われないユニークな楽曲は何度聴いても飽きません。

イントロは静かなクラシカルパートで、美しいヴァイオリンのメロディから一気にヘヴィなバンドサウンドで畳み掛けると、すぐにまたヴァイオリンがメインのリードを取るというかなりヴァイオリン押しのスタイル。
エッセンスとしてヴァイオリンを使うのは珍しくないですが、ここまでヴァイオリンでゴリ押すのは今まで意外となかったかもしれない。

そして間奏部分も、ありそうでなかったViolin vs Guitarのバトルが非常にスリリングで面白い。早弾き対決をしながらもお互いきっちりバッキングをこなして支えあうコンビネーションも素晴らしい。

ヴォーカルラインもキャッチーで、アニソン感が漂ってはいますが、それ故に多くのファンに届きそうな予感。

ありきたりなガールズバンドと一線を画すヴィジュアルの良さ

この手のいわゆる嬢メタルと呼ばれるジャンルでは、ゴスだったり、メイド系などのダークな色味のバンドやアイドル感を強調したバンドが多い中、意外といなかったキレイ目なヴィジュアル。

白い衣装で統一して清楚かつハードでカッコいい独特なスタイルを構築しています。メンバーそれぞれ個性があるのがいい。
ボーイッシュなヴォーカル、綺麗なお姉さん風のヴァイオリン、清純派なギターにピンク髪でキュートなベース、金髪でカッコいい系のドラムと、ルックスのバランスが取れています。
演奏力もルックスも文句の付けようのなく、ただただ脱帽です。

ベースがレフティなのでギターの向きと左右対称になっていて見栄えがいいというのもあるかもしれません。
(余談ですがBUCK-TICKの今井寿は、右利きなのにライブで見栄えがいいという理由であえて左利き用ギターをしているのは有名な話。)


数多いガールズバンドの中で異彩を放つ期待の新バンド、East of Eden。今後の活躍に期待せずにはいられませんね。


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