4年前の私へ

こんにちは。
4年前の私は、悲劇のヒロインをして、不幸のど真ん中にいるのかな?なんとなく貴女の文章からは、誰も私を分かってくれない、寂しい、愛してほしいという声が聞こえます。心に穴が空いていて、そこから誰かが注いでくれたはずの愛情がダバダバ零れていますね。その穴は、きっと誰かに塞いでもらわなければ、と思っているかもしれないけど、4年後の私はなんとか自分で塞ぐことが出来ています。信じられないでしょう?でもここまでに、色々なことがあったんだよ。

まず貴女は、性懲りもなく付き合ってはいけない人とお付き合いをします。真綿で首を締められるような思いをしたね。その人が乗っていた車やその人らしき人を見かけるだけで、よく吐きそうになっていたよね。もうこんな思いはしたくないというその気持ちが、4年後の私のストッパーになっていて、つい誘惑に負けそうな時は抑止力になっているよ。

そして、飽きるほどマッチングアプリをやったね。サクラと見紛うほどの、その日限りで良いです感を出して作ったプロフィールで、数多の頭からきのこを生やした人々と楽しんだね。当時は楽しんだという記憶はなく、誰か私を愛してほしいなんてスタンスではいたけど、私の中の感情は筒抜けだから、実は少し楽しんでいたことも知ってるよ。どんな人が来るんだろう、どんな戦になるんだろうって、新しいことにワクワクしてたんだよね。

そして、スピリチュアルにもハマったね。某占い師の先生のところに通い詰め、占いのレッスンなんかも受けちゃったりして。過去に整理がついていなくて、未来もみえない、友達にも家族にも本音を話せずに、生きづらい私は良いカモだったのかも(ダジャレじゃないよ)しれないね。それでも、とても楽しかったよね。最後はマルチっぽい有名な下着屋さんに連れられて、高級下着の契約をする流れになってしまったからさようならをしたけど、それでも、楽しかったよね。

さて、4年後の私といえば。
誰かと結婚して幸せとか、はたまた仕事に忙しく充実した日々を送っていますとか、そういう類の話は特になく、強いて言えば昔よりも頭でっかちではなくなったなぁなんて思うのです。
頭で考えることは、時に私を不幸にすると思っていて。(他の人はどうなんだろう?)
4年前の私は、

過去はこうだったから今こう考えるべき とか
未来にこうなりたいから今こう考えるべき とか

そういう、今と過去や未来との帳尻合わせをしようとする機能を持っていたように思う。
べき、ベキベキベキ、ねばねばネバネバうわぁぁぁ。みたいな。
そりゃあ嫌になっちゃうよ。毎日楽しくないし、生きててしんどいよ。他人からの愛にも気付けない。○○してもらったってことは、私のことこう思ってるんだな、とかいって。外の意味を通して愛情を理解する、みたいなことやってるのだから。
一旦なにも考えないでやってみたら、これが意外としっくりきて、心地いいんだよね。

何も考えないなんて野放図に生きていたら、今よりもっと悪い状況になってしまう気がする、怖いって思っていたけど。
どうやら、考えるよりも感じる方に焦点を当てる生き方の方が、私には合っていたみたい。そりゃ、なんだか闘争本能剥き出しでギラギラしていて、これが出来ないとしぬしかない!!とか、誰かに愛されるにはこうしないと!!みたいな、追い立てられるよな、背水の陣で、いざ!!!みたいな生き方に憧れる時もあるよ。でも私にはそういうのは向いていなかった、ただそれだけの話で、どっちがいいとか悪いとかもないんだと思う。

感じる心を大切にしたら。過去も未来も考えずに今に向き合ったら。人からの愛を感じる時間が増えたよ。

4年前の私よ、何言ってんだこいつと思うかもしれないが、貴女は案外図太くて、どうしようもなくぐうたらだけどそこが可愛くて、人が好きで(好きになりすぎるのは4年後も治ってないよ☆)、天真爛漫で、自然体で、そんな貴女を愛してくれる人が周りに沢山いるからね、大丈夫だからね。

というよりも、実は産まれた時からずっと近くにいてくれたことに気付いたことが1番大きいのかな。

貴女は4年後に、自分のことで苦しんで、自分のことで辛い思いを沢山している時点で、それは紛れもなく自分が自分を愛していたからだという事実に、本当の意味で気付きます。

今までは鼻で笑っていたよね。そんなの有り得ないって思っていたけど、紛れもなく本当のことなんだよ。

毎日しにたいくらい苦しくて、辛くて、なんで私ばかりと思っていたよね。
それが今に続く道なら、思う存分悩んで、しなない程度に無茶なことをして、しっかり絶望してください。そして、4年後の私に命を繋いでね。

これから、どんなことが起きるのかな。
心が動くだけで、全て私にとっては価値があるものだから、ちゃんとよく見て味わっていこう。
何もかも、楽しんでいこう。

4年前の私へ、生きていてくれて、ありがとう。


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