『なぜ 恋をして来なかったんだろう？』
こんにちは、うまこです。櫻坂46の全国ツアー『1st TOUR』が大阪公演まで終わりました。頭を整理した状態で埼玉公演に臨みたいので、これまでに参加できた5公演とMTVを通して感じたことをまとめます。今回は『なぜ恋』の話です。
福岡公演を終えた段階で『なぜ恋』の系が気になって少し『なぜ恋』についてnoteを書いていたので引用します。
“先日、全ツ福岡公演に参加した。その感想についてはまた別に書きたいが、個人的に『なぜ恋』が一番心に来たのでそれを少しだけ。この曲のパフォーマンスで使われる”糸”について、私は他人からの視線という解釈をしている。
センターに立つ藤吉夏鈴ちゃんには白い目が向けられるが、彼女はそれを振り切り自分の恋を楽しんでいる。最初は糸が夏鈴ちゃんに絡みついているようだが、徐々に糸が夏鈴ちゃんから他人へと作用するようになり(夏鈴ちゃんが糸を引っ張る演出より)、それに引っ張られるように視線を向けていた側の人間も恋に踊り出す。”幸せは参加すること”にもあるように、視線を向けるだけだった周りも自分の人生に参加する側となって曲が終わる。
夏鈴ちゃんの不思議な雰囲気のキャラクターのハマり具合は良いと思う。何を考えているか分からないあの夏鈴ちゃんのニコーっとした楽しそうな笑顔に引っ張られるのもいいかもしれない。
また、BACKSLIVEでこの曲のセンターを務めた大園玲ちゃんは、この楽しむという部分の表現に長けていると感じる。糸を引き積極的に周りに作用するというよりもむしろ、その糸に多少翻弄されつつも今現在の恋を楽しんでいるように見られた。彼女のキャラクターと重なって、より恋という側面が強い『なぜ恋』が誕生した。
さて今回の福岡公演で使われた糸は、糸というよりもはや布に近い太さのものだった。MVやこれまでの糸とはまるで違うもので、それほど大きな感情のこもった他人からの視線が注がれているように見ることもできる。糸の本数も少なくなっているのもポイントである。多くの人に浅く(細く)・広く見られていたのとは異なり、明らかに深い感情を持った視線が注がれていることが伺える。最初は興味本位や単なる好奇心で見ていた対象への感情が、時間の経過や色々な経験によって肥大化することはよくあることだろう。この視線を放つ人物の感情は好奇心を超えた愛に変化しているのか、はたまた憎悪や嫌悪感などのマイナスのものになっているのかは不明だが、太くなった糸が担う役割には特別なものがあると感じる。”
少し補足すると、全国ツアーで用いられた布のような糸の本数は全部で9本で、天井からつるされています。ステージ中央最奥部に1本、両サイドに4本ずつ配置されていました。これまでのライブやMVでは、2人組で2本の糸を持ち、両手で引っ張りセンターに巻き付けていました。
しかし全ツでは、メンバーはペアを組んで布を運び、夏鈴ちゃんの周りを走り回って彼女に巻き付けていました。ゆっかーは森田ひかるちゃんとペアで、ゆっかーが先行してひかるちゃんが後ろからちょこちょこ付いて行ってて可愛かったです。はい。全ツで新しく見られ、なおかつ過去のパフォーマンスと異なるもので言えば、以下のターザンが挙げられます。
糸が巻き付いた後に夏鈴ちゃんの足場が上昇する。巻き付いた糸を体を振り解き、ただ一人高い舞台で舞う。最後は2本の糸をターザンのように掴み、他のメンバーと同じステージに降りてくる。
このように、布のような糸は人がしがみつき、ぶら下がっても切れないほどの糸の強さ・太さとなっており、先に引用した解釈における“感情の肥大化”にあたるものだと考えています。
愛知と大阪公演の間にあたる10月6日に横浜で開催されたMTV LIVE MATCHに参加しました。ワンマンライブではないため演出に限りはあったものの、面白いものを見ることができました。というのも、そこで披露された『なぜ恋』では、糸が使われませんでした。細い太いや強度の問題ではなく、糸が一切使われませんでした。使われなかったことに関して、MTVの途中のMCでは「レア」と表現されており、この『なぜ恋』はメンバーにとっても珍しいものだったようです。9月26日に開催予定だった8PPY MUSIC FES(開催延期)でも糸無しパフォーマンスを見ることができたかもしれないと思うと残念ですが、MTVでより「レア」なものにはなったので改めて見ることができてよかったと思います。
全ツ福岡愛知までの4公演と大阪2公演の間に糸無し演出を持ってくることで、演出の単調性を回避する役割もあったのではないかと考えています。さすがに6(埼玉まで引っ張れば9)公演連続で、すべて同じ演出というのもどうかと思いますし。ただ以下のnoteでも書いていますが、セトリを大阪まで引っ張ったことに関してはそれ相応の意志を汲み取らないといけないと感じます。
いづれにせよ、細い糸(全ツ以前)→太い糸(布)(福岡愛知)→糸無し(MTV)→太い糸(大阪)と来て、最後の埼玉ではどのような糸が使われるのか楽しみです。ラスト3公演楽しみましょう。
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