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ゴールド・メダルを獲得した杯

日めくりルーヴル 2020年6月7日(日)
 『ぶどう収穫の杯』(1844年頃)フランソワ=デジレ・フロマン=ムーリス

今日は、ルーヴル美術館・工芸部門の作品です。

西洋絵画を鑑賞するようになってから工芸品を目にする機会が増えました。
まだまだ工芸品の良さはわかっていないのですが、昨年<ハプスブルク展>で観た『角杯(グリフィンの鉤爪)』『大実椰子の水差し』『ハート形の容器』、面白かったです。そして美しい❗️(←感想が薄くてすみません)。

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作品の素材や制作の背景など、知れば知るほど好きなれることを知っているので、工芸品の世界にもいつの日か足を踏み入れたいと思っています。

さて、今日の作品。

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金銀細工が施された杯、ポイントになっている緑色がキレイです。
収穫の途中でしょうか、少し疲れた顔をした人たちが ぶどうの木の下でひと休みしています。
ぶどうの蔦は長く伸びて、可愛い天使たちによって取っ手に巻きつけられていきます。取っ手にはとかげ?や女性の姿もあるような…。どんな意味があるのでしょうか。
実物を近くでじっくり観察したいものです。ルーヴル美術館を再訪する機会に恵まれたら…。いえいえ、恵まれたとしても美術工芸部門には行くためには、一週間必要でしょうねぇ。

さてこの作品、1844年に開催された博覧会でゴールド・メダルを授与されました。19世紀に商業目的で企画された国際・国内展示会は、大きな経済効果を生むだけではなく、芸術家にとっても自らの作品を知ってもらう貴重な機会だったのですね。ふむふむ🤔

ルーヴル・ガイドブックによると、本作は「上品で創意に富む、後期ゴシックのモチーフに着想を得たフロマン=ムーリスの傑作」とのこと。
難しいことはわからないのですが「創意に富む」という点は大いに納得です。
お題、“ワインを飲む器を自由に作ってみて!“ と言われたとしたら、今の私にどんな物が作れるでしょうか。そういえば最近「創意工夫脳」を鍛えていないかも知れません。

日めくりルーヴル、よく知らない部門に注目することも必要ですね。

   <終わり>

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