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アンディ・ウォーホル展へのお誘い

お世話になった先生からメールが届きました。
ドキュメンタリストとして活躍されているその方が、昨夏に世田谷から岐阜県高山市に拠点を移されたことを年賀状で知ったばかりだったので「あらっ、東京に出て来られるのかしら?」と思ったのですが、違いました。

京都で開催中の<アンディ・ウォーホル展>が素晴らしかったのでお勧めします

<アンディ・ウォーホル展>公式HPより

◉カーネギー財団・美術館長のキュレーションが素晴らしかった
◉ポップアートの旗手というよりも、繁栄の時代を駆け抜けた移民子孫の芸術家であるアンディ・ウォーホルを全身で感じることができる
「ぜひ、一見をお勧めします」という内容でした。

現代アートはまだまだ勉強不足なのですが、先生がそこまでお勧めしてくれるなら … 行ってみたかったです。

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ご縁があってお世話になった先生。美術にご興味があるとお聞きしたので、当時 国立西洋美術館で開催されていた<松方コレクション展>のチケットをお送りしました。
「ぜひ一緒に展示室を回って、いろいろ話を聞かせてください」と言ってくださったので、偉そうにガイド役を買ってでました。あれはもう3年半前のことになるのですね。

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私:「モネはロンドンに滞在中、ホテルのバルコニーから見えるモチーフを何作も描いたそうです。国会議事堂、チャーリング・クロス橋、そしてこれがウォータールー橋です。」

クロード・モネ『ウォータールー橋、ロンドン』(1902年)

図録や美術館のHPを読んで詰め込んだ情報をお伝えする私。
先生:「確かワーテルローの戦いで勝利したとき、この橋の上で勝鬨かちどきをあげたのですよね」。

私:「そ、そうなのですね。先生、ワーテルローの戦いってなんでしたっけ?」
お恥ずかしい限りです。

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私:「川崎造船所の社長だった松方幸次郎氏が最初に興味を示した絵画はやはり海洋画だったのですね。この作品からは、海に携わる人々の生活を思いやる松方氏の人柄が伝わってくるようです。」

シャルル・コッテ『悲嘆、海の犠牲者』(1908-1909年)

先生:「海洋貿易で繁栄した国の海洋画を観るのは、面白いです。17世紀黄金時代のオランダ絵画は特に興味があります。静物画の中にも貿易で輸入した品々が描き込まれていますからね。」

私:「へー、そうなんですかぁ。。。」
私の得意エリアであるはずの美術館でも、先生に教えてもらうことばかりでした。
そして美術館を出る時、
「今日は本当に楽しく鑑賞できました。ありがとう。これ少しですがよかったら使ってください」と “花とみどりのギフト券” をサッと渡してくれました。
なんといきで気の利いたお礼なのでしょうか✨。誰かにお礼をするときに、こんな選択肢があったなんて…。真似させていただきます!。

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そんな先生がお勧めしてくれた<アンディ・ウォーホル・キョウト展>。
場所が京都、そして会期が2月12日までということで今回は断念しました。
引越しを控えたこの時期は、心身ともに余裕がないのです。

しかし、こんな素敵なお勧めメールをいただいて嬉しい限りです。

そこまでお勧めしてくれるなら、ぜひ観てみたいです。冬の京都も素敵ですね。今週末に小旅行がてら出かけてこようかしら

妄想の返信メール

などと気軽にお応えできたらどんなに素敵でしょうか。。。

<終わり>

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