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引き出しに貼る 肖像画

日めくりルーヴル 2020年2月19日(水)
    イアサント・リゴー『ルイ14世の肖像』(1701年) 

太陽王ルイ14世といえばこの人です。
肖像画ってすごいですね。

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頭の中にある私の図書館。

【ルイ14世】の見出し文字と この肖像画が貼り付けられている引き出しの中に、知りうる関連情報が入っています。私の場合ほんの少しです。
太陽王、ヴェルサイユ宮殿、身長が160cmに満たなかった、立派な ‘ふくらはぎ’ はバレエの名手だったから、スペインのフィリペ5世のために制作されたこの肖像画を本人がとても気に入ったので手元に残した、実はお腹が弱かった💦…くらいでしょうか。

持ちうる情報やそれに対する感情は人によってそれぞれ違うと思いますが、
肖像画は歴史上の人物について、私たちが他人と共通のイメージを持つための大きな手掛かりになってくれます。

「りんご」の引き出しには … 漢字では林檎、英語ではアップル、果物、皮が赤くて美味しい、ジュースやお菓子に使ってもいいね、ニュートンの万有引力、会社のApple…。次々連想ゲームができそうです。
「りんご」という言葉によって、私たちは 🍎←コレのことであるという共通認識を持つことができます。
そういう意味では、この肖像画は 言語「ルイ14世」と同じ役割を果たしているかも知れませんね。それ以上かも…。

今回のパリ旅行で3枚の『ルイ14世の肖像』を観ました。
ルーヴル美術館、ヴェルサイユ宮殿、コンデ美術館(シャンティイ城)

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それぞれ工房の手が入っているものの、全てリゴーが描いた異作だそうです。
正直に言って絵画的な違いは全くわかりませんでした(同じ条件で撮影していないので、写真もあまり手掛かりにはなりません)。
たとえ同じ作品であっても、展示されている場所や文脈、鑑賞する側の気持ちや体調などによって全く違う印象を受けることを 今回のパリ旅行で実感したので、深く考えずに その時の自分の感情を楽しむことができました。
長くなりそうなので、今日はこの辺で。

おまけ)
イアサント・リゴー(1659−1743年)は肖像画を中心に多くの絵画を残しているそうなのですが、私の引き出しには ’『ルイ14世の肖像画』の画家‘ しか入っていませんでした。
今回 Wikipediaを見ていたら、1698年『ターバンを巻いた自画像』を発見!ちょっとケビン・スペイシーに似た謎めいたお顔。
彼の引き出しには、この自画像を貼ることにしました。

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                                                     <終わり>

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