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美術展

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美術展に行った感想、気になった作品や作家について書いています。
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#ルネサンス

METの実力、クラーナハの実力

先月訪れた<メトロポリタン美術館展>。【第一章 信仰とルネサンス】に展示されていた17作品の中で、私が特に注目した3人の画家について投稿しました。 ダーフィット、クリヴェッリそしてクリストゥス。 まだまだ投稿したい作品はあるのですが、ちょっとマニアックな世界に深入りしそうなので、noteへの投稿は控えておきます(笑)。 今回は【第一章】をざっくりおさらい。 作品リストを改めて眺めていくと、 【第一章 信仰とルネサンス】は、1420年代イタリアから始まります。 フラ・アンジェ

ネーデルラント第二世代の画家クリストゥス

先月訪れた<メトロポリタン美術館展>の第一章【信仰とルネサンス】。 前回のクリベッリに加えてもう一人注目したいのが、ペトルス・クリストゥス(生年不詳、しかし1444年には活動〜1475/76年)です。 クリストゥスについて資料を読んだのは今回で二度目。 昨年8月にnoteでクエンティン・マセイスの記事を投稿したときに、クリストゥスの『仕事場の聖エイリギウス』(1449年)(下の画像)を参考にしていたので、大阪市立美術館の展示室で「おっ!あのクリストゥスさんですね!」と作品に

<メトロポリタン美術館展>「最初の」一枚

2022年「最初の」告白をします。 我慢しようとしたのですが、辛抱しきれませんでした。 理性的に抑えようとすればするほど感情が先走り、そのことばかり考えてソワソワしていました。 実際に行動に移した後、投稿することも躊躇っていたのですが、新しい年になったので解禁です。 2021年12月15日、<メトロポリタン美術館展>を観るために大阪に行きました。 仕事の予定がなくなり空白の一日ができたことで、 “自由に移動するご時世ではない”、“お金がもったいない”、“時間がない” とい