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繊細さを認める怖さ

みなさんが、初めてHSP(Highly Sensitive Person)のことを知ったきっかけは、どのようなものでしょうか?

本、友人から、ブログ、Youtubeなどなど、いろいろあるかと思います。

私は、中田さんのYoutube大学で初めて「繊細さん」を知りました。

もう少し詳しく知りたいと思い、Kindleでいくつか書籍を読みましたが、なるほど〜、私もHSPだなぁくらいの感覚で、その後、深掘りすることはありませんでした。

ところが、あるきっかけで、娘の敏感さをもっと理解したいと思い、HSP提唱者であるアーロン博士の著書『ひといちばい敏感な子』を読んだところ、娘のことの前に、私自身に深い癒し体験が起きたのです。

それは、私の中にあった大きな塊のようなものが、どろりと溶けて、力が抜けていくような感覚でした。

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この数年、特に娘を妊娠し、出産してから、HSPにありがちな

「無理をしすぎ」

の状態に陥っていました。

HSPママは、子育て中に起きる睡眠不足や、自分一人の静かな内省的な時間が減ることで、かなりダメージを受けます。

もちろんどんな女性でも、ストレスを受けますが、HSPの場合は、動けなくなるレベルで打撃を受ける可能性があります。

パートナーや、その他の家族がどれだけ頼りになるかで、差が出てくると思いますが、私の場合は、元夫が頼りにならない部類の人だったので、私はノックアウトでした。

娘がぐっすり眠る大らかタイプであれば、また違っていたかもしれません。ですが、もれなく娘も敏感気質であるのは明らかでした。

とても機敏に反応する点は素晴らしいと感じましたが、それは同時に小さな音で目覚めたり、気に入らないことに対しては徹底的に意思表示をし、こちらも気が休まらないことが多くありました。

そんな子育ての中、『ひといちばい敏感な子』の一章に、親も敏感タイプの場合のアドバイスがありました。

肩の力を抜くのに、後ろめたいことなんてありません

アーロン博士ご自身がHSPであり、子育てをされた経験からの言葉です。

今まで読んだどの子育て本よりも、心に染み込んで、母である私、敏感な子だった私の両方の人格が癒されたのでした。

そんな体験から、作成中のライフデザインのオンライン講座を、思い切ってHSP向けのものへと変更をしました。

方向性がぼやけていたために、少し悩んでいたのですが、「繊細さを輝きに」というタイトルを付けた途端、自分の中から溢れるように言葉が出てきました。

振り返ると、繊細さを認めるのに、少し時間がかかりました。

自分の中では、繊細であることは十分にわかっていましたが、それを表に出すこと、同類の方にアクセスすることは、自分の弱みを曝け出すような感覚があったようです。

HSPであることは、感受性が豊かである分、おそらく傷つく経験が多いかもしれません。

そして、「こんなことで悩んでちゃいけない」と自分を叱咤激励して、強くなろうと頑張ってきたのだと思います。

繊細さを公に認めるということは、その頑張って作ってきた社会に向けての仮面を取り払うという行為です。

スッピンの自分を見せるような勇気が要りますが、繊細さが活かされる社会になるためにも、まずは私から変わっていこうと思います。

お読みいただきありがとうございます。







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