微差を笑う者は微差に泣く【牌譜添削】

久々に牌譜添削希望が送られてきました。
ありがとうございます。
今西でもいいから見てもらいたいという方、どしどし送ってきて下さいね(^^)

さて、今回の方は、基本的な打ち方は問題なさそうです。
そのため、普段はスルーしてしまいそうな微差の選択について多く取り上げることとします。


ダブルリーチを受けての選択。
完全安牌はなく、ひとまず自然に手を進めるのはよいと思います。
1pと9pの選択ですが、どちらの方が安全度が高いかというと、9pです。
何故かというと、相手の手の中に7pが含まれている可能性が1枚分減っているからです。
ワンチャンスを信用して打牌選択がされることは多いと思うのですが、こういったツーチャンス、スリーチャンスについては軽視されがちな傾向にあります。
微差ですが、他に選択理由がないのであれば、その微差によって打牌を決定すべきだと思います。


1枚切れの西を残し、1pを切ります。
この手は、2pや3pを引いても1pが不要な形です。
そのため、西の方が価値が大きくなります。


これはクリックミスの類いと思われます。
まっすぐいくなら3m切りです。
リーチ者だけでなく対面もテンパイ濃厚なので、自分が親ですが、完全にベタオリして打5sという選択肢もあります。
567の三色も見え、まっすぐいくことも否定しませんが、カンチャンの愚形残りと3mの危険度を踏まえて、やや打5s寄り。


リーチ一発目に發を切っています。
2枚切れの北を切りましょう。
この選択により、1年間で2回分ぐらいラスが減らせるかもしれません。
直前で鳴いていないから發が通りやすそうという理屈は確かにありますが、それ以上に、2枚切れの北の方が通りやすいです。


2mをカンチャンでチーし、打6sとしています。
これにより3mの受け入れが増えていますが、2sと6sの受け入れが減っています。
ポンテンをとれるメリットと、ツモ番1回分のメリットを失うことになるので、このチーはしない方がよさそうです。

⑤の追記……本人に聞いてみたところ、このチーはマンズのカンチャンフォローと、トイトイの可能性を消して上家にアシストしてもらいやすくする意図があったとのことです。
マンズのカンチャンフォローはツモ番1回にかけてもよいと思います(1234678引きでフォローになる)。
もちろん、即テンパイ抽選も受けられるので。
アシスト期待ということであれば、チーせずとも元々もう1フーロぐらいはさせてもらえる可能性が高そうなので、これもポンテンのメリットの方が上回りそう。
とは思うのですが、こういう意志のあるチーは大好きです(^^)
もっと牌譜を見たいと思いました。

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