なんとなーく字牌を残すべからず!【牌譜添削】

今回は14シーンの打牌を取り上げていますが、同じテーマのものが多いため、一つ一つの文章量は少なめになっています。

この打ち手の方は、字牌の扱いにテーマがありそうです。
最序盤でも、なんとなく端牌を切って字牌を残すのはよくありません。
特に理由がないのであれば、まず字牌から処理していくことが牌効率の基本になります。

①ほとんど和了の見込めなさそうな手で、一気通貫になった時だけ和了れればいいなという一打。
意志があってよいと思います。
ただ一気通貫もかなり遠いので、流局した場合に聴牌形になっていればいいな、という思考にシフトしてもよさそうです。
自然に打1m。

②まだ自然とホンイツになるルートも残されており、2pを切るのはもったいない。
2枚切れの中を選びそうです。

③安牌が確保されている手牌では、自然に手を進めないと和了逃しの頻度が多くなるばかりです。
打南。

④どこからも拾えそうな47pですが、同時に山に残っていて自分でツモれそうでもあります。
ここはリーチを推奨します。

⑤三色のタネを捨てて形を決めるにはやや時期尚早。雀頭も確定していないので、2sは縦重なりも嬉しい牌です。
打北。

⑥頑張って安牌候補の西を残しています。
自然と打西でいいと思いますが、1pもしくは3pでもとりあえずよしとします。⑦に続きます。

⑦ここまで頑張って抱えた西を、ここでリリースしています。
安牌が欲しいのであれば、こここそ打5sとするべきです。
もちろん、打西でめいっぱいに受けること自体はよいのですが、そうであれば、ここに至るもっと前の段階でめいっぱいに受けておくべき。
巡目が深くなればなるほど相手の聴牌確率は増大しますので、安牌の価値が増します。
この局は逆のことをやっています。

⑧打南。
序盤ほど安牌を持とうとしがちな傾向がありますが、逆です。
また、既に手の中に安牌候補があるかどうかを精査せず、なんとなく字牌を残すのはもったいないです。
この手牌の安牌は北と發があれば十分で、それ以外にはいりません。

⑨字牌を切ります。形が悪すぎるので、そもそも中は鳴かない方がよさそうです。

⑩字牌です。北。
まだ4メンツ1雀頭の候補が揃っていないので、7p引きでのカン8pターツを逃すのは痛いです。

⑪これはよい一打です。
1sを切ってリーチのみ手順を取るより、三暗刻か一盃口の目を残して高打点を追いたいところ。
8mが2枚切れなので、ロスも最小限です。

⑫ドラ対子。打發でめいっぱいに受けます。

⑬南が役牌なので、雀頭になる可能性のある5pをツモ切りせず、カン6mかペン7pを払って5ブロックに受けましょう。

⑭1sから。この手牌は4s引きに価値があります。

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