実は難しいベタオリの仕方【牌譜添削】

今回から記事にタイトルをつけてみることにしました。
読みやすさなども少しずつ改善していけたらと思います。

さて、東風戦の牌譜になります。

前回2/7に添削をしたのと同じ方になりますが、意識して一打一打を選択していることが感じられ、大きな成長が見られます(^^)

今回は指摘点も少なめとなってますので、一つ一つをより掘り下げて書いていきます。
そのため文章量が多くなっていますが、お付き合いいただけますとありがたいです。

①前回だったら指摘しなかったレベルの打牌ですが、今回は数が少ないため、取り上げてみます。
4メンツ1雀頭候補が見えたため、ペン3mを払っています。
基本姿勢としてはこれでもよいのですが、今回の牌姿では打9pという選択肢を推奨します。

457899pという形で6pが二度受けになっていることと、9pが1枚切られていることから、7899pの形の価値が通常より低下しています。
そうであれば、ここで9pを切って789pのメンツの形を固定し、ペン3mの受け入れと1m2mが縦に重なって雀頭になることを期待した方がよいです。

注意しなければならないのは、2m切りは三向聴戻し、9p切りは二向聴維持であるということです。
今回、7899pの形に三向聴に戻すほどの価値がないということですね。

また、どちらの打牌にしても、8m9m引きで789の三色になる可能性もありますので、忘れずに意識をしておきましょう。

②6mを切っていますが、ここでは打9sを推奨します。
七対子とタンヤオの両天秤の打牌になります。

※追記……信頼できるプロ仲間数人に聞いたところ、七対子を見切って9pを打つとのことでした。
というわけで、推奨打牌は「9pもしくは9s」に変更します。
現状でどちらが優位かは微妙なところですが、マンズかピンズの46の部分が45だったとしたら、より打9pに傾くと思います。

③ツモ番がなくなり、完全安牌を選択すべき場面です。
おそらく時間制限の中でわからなくなったのだと思いますが、9mは安牌ではないので、切ってはいけません。
リーチ者の現物は6pか3mで、これらを切ってもよいですが、上家のヤミテンに放銃する可能性もゼロではありません。
この瞬間の完全安牌は実は、

・2m(3mが4枚見え、2mが3枚見えのため、放銃するパターンが存在しない)

・6s(7sが4枚見えで3sが通っている。当たるとすれば単騎待ちだけだが、北の対子落としリーチのためそれもあり得ない。かつ、対面と上家の現物でもある)

の2種になります。
8sもリーチには安牌、5sもほぼ安牌ですが、対面と上家に放銃する可能性がゼロではないため除外します(ただし、ほとんどゼロに近い)。
これらは、手牌に2mと6sがなかった場合の打牌候補ですね。

今回の手牌の安全度ランキングを順番に記載すると、

2m>6s>8s>5s>6p&3m>その他

となりそうです。
ベタオリの際にはこれらのランキングを意識し、打牌を選んでいくことが大事です。

④こちらも同じく、オーラスでトップ目のため、リーチを受けてベタオリすべき場面です。
2mを切っていますが、ここは上家が切った3sを合わせ打ちしましょう。
2mと3sはどちらもこの瞬間は同じように安全ですが、将来的に3sの方が対面にも下家にも危険になる可能性が高いため、優先的に処理をしておきたいです。

自分の手牌を進めるだけでなく、オリ方というのも実は非常に難しいものです。
しかも、一巡一巡状況は変化するわけですから。
③で示したような安全度ランキングを感覚的にでもよいので導き出せるようにトレーニングしていきましょう(^^)

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