怪文書(2022/06/28)

夜、無性に悔しくなることがある。自分が、自分以外の他人が、人間という存在であることに悔しくなる。
消えたくないし、消えて欲しくない。全部、全部、俺の意思に関わらず決まってるくせに、俺に意思なんか持たせやがって遺伝子は。
「限られた時間の中で足掻けよ」と誰かが上から見ているなら、恨みだって打ち捨てられるのに。多分自分の中とか他人の中にその原因があるから、人間という存在であることを憎むしかない。
自分の大好きな人達と笑って過ごしていればそれだけでいいのにな。なんで人間というのはこんなに悲しい存在なんだろうか。
こんなこと、いくら嘆いたってどうしようもないことだって分かってるけど、どうしようもなく悲しくて、一人で泣く夜がたまにくる。
俺は死ぬまでこんなことを続けるんだろうか。いつか慣れる時が来るんだろうか。今の自分は慣れることにすら抵抗があるんだけど。俺の、いや人間の裁量なんてほとんどないし、慣れるかどうかすらも、神のみぞ知るのか。

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