小論文対策について
はじめに
編入試験を受験する場合、必ずと言っていいほど小論文が必要になるかと思います。本記事では、小論文対策をどのようにしていくべきかについて私なりの見解を示します。
小論文対策における重要ポイント
1,真似る
まず、いい文章をまねることが大事です。論文の書き方(構成や言葉遣いなど)は、型があります。自己流の書き方では採点者に読んでもらえないと思った方がいいです。アカデミックな文章になっていることがまず合格には必須条件と言えます。
小論文対策の参考書や、合格者答案などから、小論文の型を学び取りましょう。
2,学術的な文献をよく読む
優れた小論文を書くには、日ごろから学術書や論文に慣れ親しんでいることが重要です。そうしておくことで、アカデミックな文章の書き方が自然とできるようになります。少なくともアカデミックな文章の書き方を無視したような自己流な書き方はしなくなるでしょう。
また、多くの文献を読むことで、知識に深みが増します。小論文はいくらたくさん書いても、「下手な考えすぐに至れり」と言いますが、持っている知見が十分でなければ、中身の薄いものになってしまいます。たくさん本を読むことをお勧めします。
3,他者から評価を受ける
編入試験において、当然ですが採点者に答案を評価してもらうわけです。つまり、日ごろから他者による評価を受けておくことは非常に重要でしょう。優秀な研究者の方も、論文を書く際は、周囲の人に意見を求めます。編入試験の受験生であればなおさら他者からの評価を求めなければならないでしょう。
自分の文章を客観的に評価してもらうことができ、自分では気づかなかった論点に気づけたり、書き方の悪い癖を直せたりします。また、こういう本を読んだ方がいい、など知識不足も指摘してもらうことも期待できます。
小論文添削を依頼する
以下、小論文の添削を誰かにお願いする際、重要であると思われることを記します。
1,自分より知識が豊富な方にお願いする
自分よりかなり知識がある人に指導を受けた方が、多くの新しい知見が得られます。編入試験対策に自主ゼミを活用される方もいますし、それもさまざまな考え方に触れられる良い機会だとは思いますが、やはり知識が豊富な方に指導してもらう機会は設けた方がよいと思います。
2,学術論文に慣れている方にお願いする
編入試験の採点者は大学教員です。民間の就職活動のエントリーシートなどとは異なり、アカデミックな議論がしっかりできているかが合否を分けます。そのため、添削はできるだけ修士号や博士号を取得している方にしてもらうのがよいと思います。
予備校に通われる際も、授業を担当する講師の方がどのような経歴をお持ちか尋ねてみてもいいかもしれません(聞き方には注意した方がいいと思いますが)。
小論文の対策をする時期
小論文対策は早めに行うのがよいです。予備校では多くの場合、3月ごろから講座がスタートしますが、講義と演習がセットになっていることが多いです。学習した範囲から、小論文に取り掛かりましょう。アウトプットをすることで記憶できるという効果もあります。
終わりに
小論文のスコアが合否を分けると言っても過言ではなく、小論文は、在籍大学における学業成績や英語の試験より、はるかに力を入れて対策すべきです。
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