編入に予備校は必要か。
本稿では、「大学編入に予備校は必要か」という問題について、私の考えを述べたいと思います。
初めに
結論から述べます。編入に予備校は必ずしも必要ではないと私は考えます。以下、私がこのように考える理由についてお話しします。
メリット
予備校に通うメリットとして、いくつか考えられることがあります。
・編入試験対策に特化した講師の授業を受け、効率よく勉強ができる。
・過去問が豊富にある。
・講師の添削を受けられる。
・優秀な同期がいれば色々刺激を受けられる。
このように予備校には多くのメリットがあります。
デメリット
予備校にも欠点はあります。
・授業は多くの大学に対応できるような内容であるため、京大や阪大対策には若干不向きである。
・受講料がかなりかかる(年間約50万以上は必要)。
・添削の枚数に制限がある。返却に時間がかかる。
・同期の塾生のレベルは年度によりばらつきがある。
・スタッフの指導力は予備校や校舎によってばらつきがある。
このように予備校にもいくつか弱みがあると考えます。
特に、京大対策をするのであれば予備校の授業で習う法学・政治学の基礎はさっさと済ませて、人文・社会科学の幅広い素養を身につけることが重要です。それらのテーマに関する本を読んだり、他者と議論したりすることが合格のためには必要です。たとえ予備校に通ったとしても「通っていること」に安心することなく、主体的に学習をする必要があります。
私の経験
私は予備校を利用していました。他学部出身ということもあり、効率的に法学を学ぶ必要があったことが大きいです。私が通っていた予備校の授業は編入試験で狙われやすいトピックを網羅した素晴らしいものでした。これで法学の基礎は出来上がりました。
(ちなみに私は他の予備校にも一度話を伺いに行きました。しかしそこのスタッフの知識不足が気になってしまい、信頼することができなかったため、そこに通うことを辞めました。)
私は京大を志望していたので、それに加えて自習も怠りませんでした。新書や専門書を色々読むこと、過去問を解いた後に同期と答案を批評し合うこと、講師に添削をお願いすること、これらを行いました。
私が通っていた予備校には、優秀な同期が多く、後に一緒に京大に合格する人が複数いました。そのため、お互いに刺激し合いながら答案の質を高めることができましたし、知識を補うことができました。
また講師もあまり勉強のことは口うるさく言わない方だったので、自由に学ぶことができ、私にとってはそのような環境がとても居心地が良いものでした。
結論
予備校は編入試験対策を効率よく行うにはとても良い手段であると思います。京大・阪大以外の大学は編入予備校の授業やテキストをしっかり抑えておけばかなりの確率で合格することができるとおもいます。
しかし、予備校に通わなくとも、すでに優秀な仲間に囲まれており色々議論することができる環境にある方や、添削をお願いできる人がいる方、などは必ずしも予備校に通う必要はないと思います。
実際、編入試験の合格者は非予備校組もかなりの数いますし、京大法学部に編入する方は半数くらいが非予備校組だったりします。ただし、完全な独学組は少なく、どなたかの添削を受けたりしている方がほとんどですから、そこは注意が必要です。
以上が私の編入予備校に通うことの是非についての考えです。あくまで一個人の見解です。
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