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「今、話したい誰かがいる」

ふと、すいちゃんの配信で何度か乃木坂46というキーワードが出できたので、久しぶりに乃木坂のライブラリを開いてそのうちのいくつかを聴き返している。
SAI-HATEのライブについてのブログも書いている途中なのに、こっちの筆の方がつい進んでしまった。
さて本題に入りましょう。

─────僕が乃木坂を知ったのはまだ引きこもりのような生活から抜け出す前のことだった。
何もかもが嫌になり全く楽器を触れなくなり、全く音楽を聴けなかった年月を経て、少しずつリハビリするようにかつて聴いていたモーニング娘。などのハロプロの音楽の(当時の)新譜なども聴くようになって、浦島太郎が玉手箱を開けるようにオンタイムの世界に戻りつつあった。
当時全盛期だったいわゆるAKB48の雰囲気や秋元康氏の詞もなんとなく苦手だったんだけど、しかしSKE48の楽曲や雰囲気は好きかもと思うようになり、ちょうどその頃、深夜番組の「乃木坂って、どこ?」を見たりYouTubeでMVを見たり、いわゆる在宅をしていた頃のこと。

最初はなんとなく暇つぶしみたいなところもあったけど、「君の名は希望」というタイトルにドキッとしたっけな。その理由は察してほしい(笑)

「乃木どこ?」も何度もみていくうちにやがて乃木坂の中にも好きなメンバーができるようになったり、CDを買って握手会に行く決心をした。
あの頃の僕は今思えばまったくのコミュ障だったし、何百何千人もの行列に並んでほんの数秒の会話と呼べないほどの言葉を交わすことか精一杯だった。
テレビで観る本物だ、実際のほうがかわいい!

そんな”経験値”を重ねて、僕は徐々にインディーズレーベルのリリイベなんかにも参加するようになり、ついにライブハウスの敷居をまたぐようになった。
───昔はバンドのベーシストとしてライブハウスのステージに立つことや、その友達に誘われて友達が出演するライブを観にライブハウスに観に行くことはあったが、純粋に観客としてライブハウスに入ることには高いハードルがあった。
しかしそんな僕をそこまで駆り立ててくれたのは、以前にも言及した、"ゆくえしれずつれづれ”だった。
それ以来、いわゆる地下アイドルの距離感を居心地良いと思うようになった。
何度もライブに足を運ぶうちに顔と名前を覚えてもらえる。僕という存在を一人の人間として認識してもらえる。そんな”当たり前”に思う人も多いかもしれないことが、僕にとってはとても尊い時間だった。
反面、もっともっと売れて欲しいもっと大きなハコでライブできるようになってほしいという気持ちもあるし、しかし「遠い存在」になってしまうのは寂しくもある。

少々話は脱線したが、「あの日僕は咄嗟に嘘をついた」は、「もしもやり直せるなら〜」と自問自答するところや、「違う空を観ていた」という切なさが好きだ。

そんな”かつて好きだった”曲を聴き返しながら、あの日のオフ会で、すいちゃんと窓ガラス越しに同じ雨空を観ていたことを重ね合わせて愛おしく思い出したりしている。
当時から好きな曲だったけど、今改めて聴くとその詞世界に新たな息吹が芽生えるようで、歌って不思議だなーって思う。
「もしもやり直せるなら〜」といえば、井上陽水の「人生が二度あれば」もとても大好きな曲なので、すいちゃんにも折を見て聴いてほしい。

すいちゃんはまだまだ若いので実感として沸かないかもしれない。
だけど僕はこの曲を中学生の頃に初めて聴いて「すごい曲だな」と感じた。
その歌詞の深みについては、それを聴く年代によってまた変わったりするので。

「僕がいる場所」はいきなり死をテーマとしたフレーズが飛び込んでくるシリアスな曲だけど、リズムやストリングスアレンジには爽やかさやあたたかささえ感じる。

このイントロの安心感は一体どこから来るのだろう…
ふと思った。

もしかしてこれBeatlesの「Let It Be」のイントロと同じコード進行じゃない!?
( ,,`・ω・´)ンンン?
調べてみると
「僕がいる場所」が D⇒A⇒Bm⇒G と始まるのに対し
一方「Let It Be」は  C⇒G⇒Am⇒F と始まり、
ちょうど1度(全音)転調しているものの進行が同じでした。
当時まったく意識してなかったけど、こんな発見もまた面白い。

この「僕がいる場所」の歌詞は一見すると、人と人との関係性を描いた歌だと思っていたのだけど、ある夏の日この曲を聴いていたら、そこに登場する「僕」が、そのリリースの数年前の夏にお空へ旅立っていった相棒の白猫”ミル”と重なった瞬間、僕は運転中にもかかわらず涙が止まらなくなったことを思い出す。
Twitterのアイコンにしでいる通り、僕はミルのことを片時も忘れたことない。
だけど、乃木坂の曲ってしばらく聴いてなかったな…
その後に吸収していった音楽や日々の忙しさにかまけて、このような感情に突き動かされることから回避していたとさえ思う。
あんなに大好きだった”ゆくえしれずつれづれ”の音楽も、解散後は一年以上まったく聴けなかった。涙が溢れてくるであろうことは火を見るよりも明らかだったし。

一週間くらい泣いて暮らしたら
深呼吸をして空を見上げ
笑顔を見せて

ミルを失ったあの日から数日間僕は泣き続けていた。
しかしミルが教えてくれた、命懸けで誰かのために生きること。
僕はそんなミルの生き様に近づけるよう、生きてゆこうと思った。

僕の好きなバンドのBUCK-TICKの「幻想の花」の歌詞に

狂い咲き命を燃やす 揺れながら 
あなたは夢見る
この世界は美しいと 
この胸に きっと咲いている

とある。

僕はこの世界というものを憎んで憎んでいつも死にたいと思っていた。
しかし僕の大好きなBUCK-TICKの櫻井敦司さんが「この世界は美しい」と歌っていたことが僕にとっては衝撃的でもあり、そしてまた「命」を守るのではなく「燃やす」と考えることに僕は深い感銘を受けた。
僕は決して人並になんか生きられないけど、それでも「狂い咲き」のように生きられたなら、と思うようになった。
その櫻井さんも昨年、脳幹出血によりお空へ旅立っていった。
デビュー数年後から数十年もの間、ずっと好きだったBUCK-TICK。
メンバーも変わらずこのまま40年50年と続いていくものだと思ってた櫻井さんの57歳の死は今でも信じられないというか実感が沸かない。

櫻井さんに次ぐほどに僕が大好きなhide(元X JAPAN)もまた、若くして亡くなった。
hideは横須賀出身なので同じ地元の僕にとっては誇りでもあったし、「DICE」等の曲をすいちゃんに紹介したこともある、それだけ好きなミュージシャンである。
しかし僕は今でもこうしてhideの音楽を聴いているし、BUCK-TICKの音楽もこれから聴き続けるだろう。

音楽は死なない。

などと言うと軽薄にも聴こえるかもしれないが、僕はそれを身に沁みて感じている。
そしてまた死なない音楽を聴くことによって、死んでいった者たち、また会えなくなった者たちへ会いに行くこともできるのだと。
僕はゆくえしれずつれづれもSAI-HATEも、これからもずっと聴き続けてゆくだろう。

乃木坂46の話に戻すと、この「命は美しい」は、僕が最も乃木坂にハマり出した頃の曲でSKE48の松井玲奈ちゃんが兼任で加入したことによって好きが加速して、当時東京メトロの各駅に貼られてた乃木坂の各メンバーのポスターを撮影しに行った思い出もある。

もう9年前になるんだなw
すいちゃんその頃何してた?

また、この曲は僕に生きる意味を教えてくれたように思うし、当時この曲に出会ってとても救われたと思っている。

だからこそ、こうしてすいちゃんにも出会えたのだし、当時の自分に今みたいな未来が予測できただろうか。それこそすいちゃんが好きな”ドラえもんのひみつ道具”で当時の僕に教えてやりたい。
いやしかし、そんな「生きる道しるべ」など教えてもらわなかったからこそ、こうしてもがいて現在に辿り着いた、それを軌跡として奇跡としてキセキとして誇りたいと、今ならそう思える。

─────

と、ほぼ自分語りみたいになってしまったが、
すいちゃんが弾き語りをしている姿だったり、先日僕がお薦めしたmoumoonの「halleluiah」をすいちゃんが気に入ってくれたり、そんなすいちゃんのことを思い浮かべながら、SAI-HATEの楽曲の上質さを乃木坂46の楽曲の上質さと重ね合わせたりして、「もしもすいちゃんがピアノで弾き語りしてくれたらどんなに素晴らしいだろう」という妄想(僕も妄想割と大好きかも)を膨らませながら、ピアノが美しくてすいちゃんの声にも合いそうな曲を中心に厳選してみました。

そうそう、moumoonの「halleluiah」にはEnglish versionもあるので聴き比べてみてね。

乃木坂46は今でも活躍中だけど、今のメンバーのことよく知らないし、僕が大好きでよく聴いていた頃の曲ばかりです。
すいちゃんは低音もまたとても魅力的なお声をしているので「命は美しい」のAメロなんか絶対ハマると思う。

配信でもTwitterでもオフ会でもあったけど、すいちゃんには話したい事たくさんあるけど、いざすいちゃんを目の前にしてしまうと呼吸が止まりそうになるくらいの気持ちになってしまい何を話したらよいのか言葉が詰まってしまう。
きっと「~よいのか」なんて模範解答などなく、他愛もないことも含めて時間の許す限りいくらでも話していたい気持ち、それが正直なところだろう。

すいちゃんがすいちゃんの新しい道に進むための「ひと休み」の間、僕は配信へのコメントの代わりにこうしてブログの筆が止まらない。
「らぼさんもう寝なきゃいけない時間でしょ!」
すいちゃんの声をまるで昨日のように思い出している。
昨日のことだったが(笑)

てなわけで次に紹介するのが「今、話したい誰かがいる」です。

乃木坂のプレイリスト眺めながら「そうだ!こんな曲もあった!」って、ほぼタイトル出オチかなーって思いながら改めて聴き進めていくと、

一本のコーラ 2人飲んでから
急に僕たちはドキドキとして

なんて歌詞にぶち当たってしまい、コーラじゃなくてコーヒーだったあの日のことまた鮮明に思い出したりして、ほんと歌って不思議なものだなあって思ってしまう。
これを聴いていた当時の僕はこのフレーズの尊さなんて実感として持ち合わせていなかった。
こんな他愛のなさを尊く愛おしいを思える、そんな感情に何年越しに出会えた。
そんなことをふくめて、すいちゃんに話したかった。
話したい誰かとは、僕にとっては君のことです。

ほぼ私信のようなブログでした。
事あるごとに僕はすいちゃんにいろんな曲を紹介したけど、どれも僕の大好きな曲ばかり。
僕もまた、すいちゃんの好きな曲をひとつずつ、また一つ知ってゆきたい。

今回は乃木坂46中心に紹介していったけど、乃木坂にはこんな曲もあるんですよ。
「コウモリよ」

これまで紹介した曲と比べたら驚くと思うけど(笑)、僕こういうの大好きだし、どちらかといえばここ数年こういうのばかり聴いているw
そんな中、SAI-HATEの音楽にも出会えたし、僕はこんないでたちしてるけど(笑)、けっしてメタラーだとかロッカーだとかカテゴライズされるアレでもないし、好きなものは好きなんよ。
こういうのも含めて音楽性の懐が広くて深いところ、僕がアイドルを好きな理由なのかもしれない。
だからすいちゃんもこれからいろんなもの吸収して、いろんな可能性を見つけていってほしい。
というわけで、今回紹介した乃木坂の曲のプレイリストです。

また会えた時には、数えきれないほどたくさんのお話をしようね。
何を話したらよいのか、頭が真っ白にならぬよう、腕にマジックで書いておくのもいいかもね。なんて(笑)
ただし、すいちゃんのきれいなお肌に油性ペンはおすすめしません。
スイ性ペンで。
おあとがよろしいようで(?)

今日もありがとう。
の気持ちはこれからもいつまでも。
おやすい💛

20240709
Лавочкин(らぼーちきん)


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