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2nd12話[フルーツバスケットアニメ伏線解説]

『俺の代わりに君が泣いた』

別荘編を連続で放送したため飛ばされた、原作第56・57話。

ついに来ました繭ちゃん先生回。

ここでおさらいしておくと、

白木 繭子(しらき まゆこ)
・透くん達のクラスの担任
・はとりの元恋人である佳菜とは友人
・マブダチトリオとも仲が良い
・紫呉と付き合っていたこともあり、彼を「さざ波」と称した


冒頭の繭ちゃんとお母さんの会話はアニオリ。

原作は「(二人の倖せを〜)」という繭ちゃんのモノローグから始まります。

繭ちゃんの手には、佳菜の結婚式の写真が。そしてその下に、かつての佳菜とはとりと一緒に撮った写真。


紫呉が繭ちゃんちの書店に来たシーンはアニオリ。原作では最初のページからしれっと居ます。あからさまに嫌そうな顔する繭ちゃんがよかったです。




「二人には倖せになってほしいよ 『ああ敵わない』ってホントに思い知らされるくらい あたしじゃ追いつけない遠い処まで 手の届かない処までいってほしい」

はとりに恋い焦がれていた繭ちゃんですが、本当に2人の倖せを願っていたんですよね。


ここで「付き合ってみる?」と言う紫呉が・・・・・

”二人の何とも言えない顔”の原作再現度がすごかったですw




久しぶりに会った佳菜は、心が壊れた姿。原作より壊れている感じがしました。


記憶隠蔽によってはとりとの思い出が消えた佳菜と繭ちゃんが話すシーン。

付き合っていた頃は「はとり」と呼んでいたのに、「はとりさん」になっているんですよね・・・。

繭ちゃんが紫呉と別れたと聞いた佳菜は、繭にははとりさんみたいな人がいいと思う、と言う佳菜。繭ちゃんも、はとりのことが好きだったから、複雑ですよね。

「佳菜のほうがお似合いだよ」と返す繭ちゃん。でも佳菜は「全然釣り合わない」と・・・


それを聞いた繭ちゃんのモノローグ、

「悲しくなりたくて 寂しくなりたくて 人間は人間を好きになる訳じゃないはずなのに 忘れて消えてほしかったのは あの日の二人なんかじゃなかったのに」

これが本当に苦しい。


現在に戻って、

「馬鹿だなぁとか思わない?自分のこと」
「そういうところが馬鹿だって言ってるんだよ」
「馬鹿な女は嫌いじゃないからね」

紫呉って、繭ちゃんのことを気に入ってるのはきっと嘘じゃないんですよね。けど本当に手に入れたい人は別にいる、というか。


はとりとが白木書店に来るところから原作第57話。


はとりが「変わってないな」と言うように、繭ちゃんも「(昔と変わらず)」と、お互いが”変わっていない”と称するんですよね。紫呉のいう”とり残されている”は繭ちゃんだけでなくはとりも当てはまる。

急なはとりの来訪に慌てる繭ちゃんは、先ほど紫呉から聞いた、はとりに恋人ができたことを思い出す。


女中と本家を歩くはとり、慊人には甘い女中ですが、泣き喚く子供には厳しい。

おそらく慊人が泣いたら、この女中は慊人を甘やかすんでしょう。


繭ちゃんママのアラサー女の母感がリアルすぎる・・・(笑えない)


はとりを連れて繭ちゃんが外に逃げ出すところで、はとりが「駐車している場所と正反対なんだが」と言うセリフはカット。


側から見たらはとりが女泣かしたみたいになってるのが面白いw


ただあの窮屈な、本家から逃げたかったはとり。

原作では別荘編の間に挟まっているお話なので、はとりはこの後に慊人と共に別荘に行くわけです(海で遊んでいた1日目)。アニメでは時系列的に別荘の後の話になっているので、余計はとりが逃げ出したかったというのがわかりやすくて良い改変だと思います。


これではとりの雪も少し溶けかかってきて、興津さんの演技がどう変わるのか楽しみです。



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