2nd15話[フルーツバスケット アニメ伏線解説]
『・・・・・行ってきます』
原作第71・72話、やってきました三者面談会。
三者面談の話題が最初に出たのは2nd話。
2nd話ではあーやが由希くんの三者面談に行く気満々でしたが・・・?
冒頭は原作通りですが少しカットされた会話が。
由希「え?そんな事を言ってきたんですか?・・・母が?」
繭 「ああ 昨日電話がきてね 都合がつかないから日を延ばしてほしいってさ おまえのほうに連絡はいってないか?」
由希「・・・全然」
由希くんに母から日にちを変えた事は伝わっていなかった模様。
また原作では申し訳なさそうにする由希くんの顔をじっと見て肩をポンと叩く描写があります。
透くんが慊人に言われた言葉を思い出したのは、原作ではその前に透くんが「由希くんは進学なさるのですか?」と尋ね、「そうしたいかな・・・」と答えるのを聞いてハッとしたから。
OP明けはうおちゃんの三者面談。
”モデル”と聞いて焦るお父さんw
続いてはなちゃんの三者面談。
繭ちゃん先生の元にあるプリントが細かいのにも注目。
はなちゃんの第一希望が「海外逃亡」で第二希望が「花嫁修行」w
果たしてはなちゃんの夢は叶ったのでしょうか。
そしてやってきた透くんの面談。
おじいさんがぎっくり腰になってしまったので紫呉が保護者代わりに。
紫呉の髪が・・・笑
原作だと6:4分けでサラサラストレートなのに美容院帰りみたいになってる・・・
繭ちゃんの嫌な顔は原作の再現度が高い。
高校を無事に卒業して働くのは、今日子さんと交わした最後の約束。
透くんのプリントには
と付箋が貼ってある。
教室を出た透くん、原作ではなぜ紫呉は先生が独身だとわかったのだろう?と疑問を抱いています。
そして繭ちゃん先生の「なんでも背負い込むなよ?」と言う言葉が気になる透くん。
紫呉が着ていたスーツははとりのものだと見抜いていた繭ちゃん。
「ほんと良かった 手出さないで。」
と言う紫呉ですが、個人的になぜ紫呉が手を出さなかったのかは疑問ですw
やっぱり本当に繭ちゃんのこと、恋愛的な意味はないけど気に入ってたのかなぁ。
リンとの会話を思い出す紫呉。
リン「あの子 怪我をしていた 頬に やっぱり別荘で何か起きたんだろ?」
紫呉「慊人が引っ掻いただけだよ」
と言う会話はカット。
ほんと性格悪いなこの男は〜〜!!!
「どうせあんたは好きな奴にも優しくしてやらないんだろ」
さすが繭ちゃん。
「まるで僕が悪の権化みたいな言い方だなーっ」
悪の権化なんですよ。
ここからは原作とはちょっと違う展開が。
もともと原作では面談は女子→男子の順番で夾くんや由希くんは日にちが違います。
透くんの面談が終わった日の夜の紫呉宅での会話がカットされています。
夾 「あいつさぁ 真面目に付き添ってくれたのか?」
透 「はいっ あ 少しだけダイヤモンドダストも見えたような・・・」
由希「(何を言ってるんだ・・・?)」
透 「夾くんは明日ですよねっ 師匠さんも素敵ですから女の子達が大喜びしそうですっ」
夾 「『も』ってなんだ『も』って?」
透 「紫呉さんです!キャーキャー言われていましたよっ」
由希「そんなまた・・・」
夾 「なんだそりゃ バカばっかだな」
その後紫呉が帰ってきて、はとりにスーツを返しに行ったら遅くなったと言うが、まだそのスーツを着ている。
返しに行ったはいいが、「そんな服もういらん 燃やして捨てろ。」と言われたので貰っちゃったとご満悦な紫呉なのでした。
次の日、放課後教室の掃除をするうおはな透の3人。
ここの会話が校舎外のシーンになっています。
目からハイライトが消える透くん・・・
そしてあまり物書き=紫呉のことを信用するなと言ううおちゃん。
私からもそれは言いたい。
おまえの出した答えが知りたい、と師匠に言われる夾くんですが、
夏の別荘で決断した通り、夾くんの展望は「幽閉されるその日までは 透くんの側にいたい」ということ。
そんなことしか浮かばない、と・・・。
由希くんのターンから原作第72話。
繭ちゃん先生から日にちを変更したことを聞き、自分から母に電話したのでしょう。
思い出すのは過去のこと。
お母さんに縋るショタ由希くん。
曇っている空を見つめる透くんのカットはアニオリ。
由希くんから貰った水色のリボンを付けています。
由希くんの面談がこの後行われるということで騒ぐ女子達はカットw
この海原高校を受ける受けないで揉めたときは口をきかなかったという由希ママですが。
この回想は中3の秋頃?なのかな。高校受験って普通2月ですよね。願書も1月には提出しなくちゃですし。
いやそれか草摩のコネで飛び入り入学できたのか・・・?(可能性はある)
「嫌なんだ草摩は ずっとずっと・・・今も嫌なんだよ」
夾くんと違って、由希くんはずっと草摩から出たいと思っている。
「俺は道具?母さんの」
うう・・・つらい・・・・・
「だったらなんだっていうの?」
「道具だったらなんだっていうの?」
(そして飛び火がうつるあーや)
ここの由希くんの顔が・・・俯くのでもなくただぼうっと立って涙を流すのがね。
そして来ました救世主が。
息子達の距離感の近さに驚く母。
「由希はね やり直すチャンスをくれたんだよ」
こことっても好きなセリフです。今でこそあーやは由希くんのお兄ちゃんとして気をかけたりしていますが、昔は放ったらかしにして、救いの手を差し伸べてきた由希くんの手を振り払ったのは事実で、なかったことにはできない。
それを「やり直すチャンスをくれた」と言うのがとても素敵だと思うんですよね。過去の過ちの許しを受けたわけではないけれど、やり直す選択肢を与えてくれた。
今まで由希くんにベタベタ突っかかっていたのは、罪滅ぼしでも罪悪感を埋めるわけでもなく、やり直すチャンスをくれたことへの感謝なのかな?とも思います。
小さい頃は母親に見放されたら総てが終わると思っていた由希くん。
小さい男の子の母親に抱く正常な気持ちだと思います。
まだ母親との関係を諦めたくはなかったのかな。
「俺は・・・生きてて この世界で生きてて 参加したくて」
「参加するためには努力だって必要で それをしたいって思ってる」
廊下ですれ違う由希くんと透くんの表情が素敵〜〜〜!
ここで透くんと会話をするのではなく、生徒会メンバーの直くんに連れていかれるというのが流れとして本当に完璧で。
透くんは草摩の一員ではないけど、もう草摩の輪の中には入っているわけで。
草摩となんの関わりもない直くんが由希くんを引っ張っていくというのが素晴らしい。
由希くんの笑顔を見て安心したのか、水色のリボンを外す透くん。
最後、由希ママの見る空が晴れ渡っているのが良かったですね。
お久しぶりのCパートが!!
1st SeasonにあったCパートはアニオリでしたが、今回のシーンは原作にもあります。
三者面談会ということで、ちょっと草摩家の親の話を。
「夾の保護者と由希の保護者の違い」
自殺してしまった夾くんの母親ですが、見落としがちなのが夾ママは由希ママと違って子供を利用したり、子供に対して愛着を持っていなかったりということはなかったということ。
1st24話からもわかるように、本当の言葉ではないにしろ、夾くんは母に「自慢の息子」「かわいい」「大好き」と言われて育てられていたんですよね。
物の怪憑きの母といえば、今まで由希(綾女)・夾の他に利津・紅葉・杞紗・燈路・楽羅の母が出てきていますが、出産した直後に赤ん坊を抱いて変身するのは男の子のみ(異性に抱きつかれた時のみ変身するから)。
つまり、生まれて間もない我が子を抱いて変身した経験のある母は由希夾の他に利津・紅葉・燈路。
紅葉のお母さんはご存知の通り、耐えきれなくなって記憶を消し、今は紅葉とは他人として暮らしています。
そう考えると利津と燈路の母はほんと偉大ですね・・・。
さて由希とあーやの母はというと、一人目を産んで抱きかかえたら蛇に変身し、二人目を産んで抱きかかえると今度はネズミに変身してしまった。
ここで精神を病まず、ある程度ちゃんと育てたのはすごいと思います。
さらに母親を放棄することなく、かえって物の怪憑きの親というだけあって豪遊三昧の日々を送っています。
「子供を持つと大変なのよ」というセリフも、本当は普通の母親より苦労しているのにそれを感じさせないような言い方ができるのもすごいですよね。
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