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印象派をめぐるノルマンディーの旅 ルーアン編

2月末に少し時間が空いたのでノルマンディーにあるルーアンとルアーブルへショートトリップに行ってきました。ルーアンは、ジャンヌダルク磔刑の地で、ノルマンディー地方のメイン都市。大聖堂と大時計台が有名で、モネが描いた絵画も有名です。今回は、格安バス「Flix  Bus」を使用。


格安長距離バス Flix Bus

フランスは国内、国外問わず列車の便がとてもいいですが、チケット料が時期によって異なります。シーズンになれば、100€を超えることも・・・。友達にそんな話をするとおすすめされたのがバス。場所によっては、列車とほぼ変わらない金額で行き来できます。今回は距離も短いですし、もし快適でなくても我慢できるかと思いバスに挑戦してみることにしました。

パリはいくつかのバス乗り場がありますが、私は郊外のLa  defense駅を選択しました。この駅はメトロ1番線とRER A線が通る駅で郊外ですが比較的利用しやすい駅です。ルーアンまでは約2時間半、私はオフシーズンのこともあり片道9€でした。

美しい街をぶらぶら散策

昼頃にルーアンに到着し、まずはサン=マクルー聖堂へ。ミサ中だったのか、中の見学はできなかったので近くのカフェでランチをして聖堂の周りを散策しました。フランスは、街によって建物の雰囲気がガラッと変わりますが、ルーアンはアルザス地方と近くテラコッタカラーの建物や、狭い路地が印象的でした。

腹ごしらえをした後は、ルーアンの美しい街をぶらぶら散策しました。とても背の高いステンドグラスが印象的なサン=トゥアン大聖堂や、ナポレオン1世の騎馬像がある市役所を抜けて、市街地に歩いていくと見えてくるのが一際大きな聖堂。モネも描いたルーアン大聖堂です。ゴシック建築の荘厳な建物の前は広場になっていて、子供達が鳥と戯れていて、市民の憩いの場でした。大聖堂は本当に大きくて、写真に写すのが難しいくらい。ルーアン、ノルマンディ=の中心はここだという威厳を感じる建物でした。


モネも描いたルーアン大聖堂は圧巻の大きさ
ノルマンディーらしい木組みのお家が可愛い


聖堂を背にして、細い道を少し歩くと見えるのがこちらも有名な大時計台。実は時計台には展望台がありそこからの眺めがとても素敵なようですが、今回は工事中なので登ることはできませんでした。時計台の下のアーケードには細やかな装飾が施されています。この時計台か大聖堂どちらからかは定かではありませんが、毎時0分になると鐘の音が町中に響き渡ります。


有名な大時計台は昼も夜も素敵

印象派の作品を見るなら!ルーアン美術館

ルーアン美術館は、常時無料で入場できる美術館です。ルーアンに到着した日は、残念ながら定休日だったため翌日の朝に訪れました。館内は人も少なくゆっくりと鑑賞できますが、作品数はパリの美術館に引けを取らないくらいたくさん!2階建てになっており、1階は宗教画がメイン。ドラクロワなど有名画家の作品もあり、見応えがたっぷりです。

誰もいない空間でドラクロワの絵画をゆっくり鑑賞

2階に上がると、セーヌ川で発展した印象派の紹介があり、そこで活躍した画家たちの作品が数多く展示されています。モネはもちろん、ピサロやルノアールなどの作品をゆっくり鑑賞することができます。ルーアンを描いた作品もあり、昨日見た作品が、印象派画家たちの目を通すとこう見えるのかと思うと、思い出がアップデートされるようでした。

セーヌ上流で印象派が発展したのがよくわかりますね。


個人的には、今まで印象派をあまり好んでいなかったのですが絵の具の立ち上がりまでじっくり鑑賞し、お気に入りの画家がたくさん増えました。

特にお気に入りの1枚


ルーアンは1日で回ってしまえる小さな街ですが、歴史と芸術が入り混じるとても興味深い街でした。

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