見出し画像

イラストにおけるセンスとは

たまに、
私がイラストを辞めずに描き続けていたら
どうなっていたんだろう、
と考えることがあります。

それはそれは
何十年も描き続けたことになりますから
きっと画力530000くらいになっていたと思います。

ですが、
イラストレーターに必要なのは画力だけではなく
「センス」も同じくらい必要だと考えています。

そしてそのセンスは、
その人の生き様そのものだと思っています。


私は、イラストを辞めた後
ビジネス系の専門学校を卒業し、
アパレル企業に就職しました。

インポートのファッションを取り扱っており
銀座の路面店や、百貨店に勤務して
ショーケース等の店頭のコーディネートを考えたり
顧客様向けにファッションのご提案をする仕事をしていました。

アパレルに進んだ理由は
重度のファッション好きだから」

毎月10万程洋服に費やしていた気がしますね。
正直アパレルの人間は遊ぶことや食べることより洋服が好きでないと続けられません(^^)

今は毎日在宅ワークなので服を買わなくなりましたが、暇があれば一日中ZOZOTOWNをサーフィンできるほどファッションが好きです。

アパレルには10年程おりましたが、
たくさんの天才ファッションデザイナーによる
素晴らしいデザインに出会えたことが
今となっては宝のように思います。
そんな素敵なお洋服を
1人1人のお客様に見合うよう
可愛くコーディネートする技術も
ここで磨かれました。

そして、最高に可愛い新作を見た時の胸の高鳴り。
これを、私自身が生み出せたら。

そんな気持ちが芽生え、アパレルを退職してから
クリエイターの道に進むことになりました。

アパレルの後はひょんなことから、
ウィッグ制作の道に進みました。

ウィッグでアニメキャラクターの髪型を制作し、
コスプレイヤーさんに提案したり
理美容業界の方向けのヘアアレンジ制作をしたりして
店頭の展示サンプルを作るお仕事です。

この後、コロナ時代がやってきて
以前のnoteでもお話しした流れで
イラストレーターに転職したわけですが、

アパレル時代やウィッグ制作で培った経験がなければ
絶対に現在の画風にはなっていないと思います。

いろいろ自分語りしてしまいましたが、
結局何が言いたいかと言うと
「絵を描いていない時に体験したものが
センスに繋がっているのではないか」

ということです。

絵を描いてばかりでは得られない経験や感覚・
感動が、調味料のように味付けされて
絵の個性になっているのだと思っています。

インドアならば、たくさんの映画を見たりするのもいいと思いますし
絵以外の趣味からインスピレーションが湧くことだってあると思います。

今年から新生活になって、なかなか絵を描く時間がない方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、普段の生活の中で何気なく感じているものでも
ものづくりの表現に繋がります。
性格もひっくるめた人間性全てが
絵に表れます。

「描かない練習法」
それは、世の中のたくさんの作品に触れたり、
様々な人生経験の中で
センスを磨くということかと思っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?