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私と母と、フィギュアスケート

なんてこった! 前回の記事の反響が(個人的には)すごすぎる!! ありがとうございます!!
スケオタ人生驚いたことBEST3が終わってしまったので、今後はネタを見つけ次第書きます。ということで今回はネイサン自伝の刊行を記念して、訳者のひとりである母(2番目に名前が書かれている人)の話をしようと思います。母がスケート愛のある人間だということは伝わってくるのではないかと思います。

※念のため。この記事はネイサン・チェン氏の自伝の邦訳版の訳者の娘が、身内として宣伝がてら好きに書いているだけで、KADOKAWA様とは一切関係ありません!!  言わなくてもわかると思うけど念のため。。
※マザコンの自覚は多分にあります。

第1章 母娘でスケオタ

フィギュアスケートについて、母と一緒に見に行った話などをするとたまに「お母様もお好きなんですね!」と言われることがあります。
ちがうちがう。逆です。
母が好きだから私もフィギュア好きになったんです! たぶん。

母はもう、数十年単位でフィギュアスケートが好きです。
最初に素敵だなと思った選手は、と先日きいてみたところ、ドロシー・ハミルとジョン・カリーと言っていました。その後もポツポツと、素敵だな~と思う選手がいたようです。アイスダンスにもときめいていたようです。トービルディーン組とかリアタイしてるんだもんな~うらやましい!
もちろん、伊藤みどりさんのことも大好きです。私が生まれた後も、長野やソルトレイクのオリンピックについてはしっかり記憶にあるようです。あ、もちろん、トリノも。笑
そんな母も、スケートを生で見たことはありませんでした。「見に行こうと思ったことはなかった」そうです。
そんな母が、初めてスケートの現場に足を運んだのは2006年のジャパンオープンだそう。2007年東京開催のワールドは、エキシビションに一緒に行きました。
そしていつの間にか浅田真央さん、小塚崇彦さんという2大特推しと出会い、どんどんはまっていったのだ、と推測しています。私も一緒にはまったことがより加速させていたのでは、と……。

私もスケートにはまってからは、母との思い出はスケートによるものがかなり多くの割合を占めるようになりました。
中学・高校時代は、試合やアイスショーにたくさん連れて行ってもらいました。THE ICEを見に、名古屋に遠征したこともあります。チケット代その他もろもろを考えると、かなりの出費だったでしょうに、ほんと、大変恵まれたスケオタ英才教育(?)を受けていたと思います。

幸い、私と母のスケートの好みに大きな乖離がなく(なんででしょうね? 不思議)、好きなスケーターはほぼ同じでした。そうすると、試合やショーを見た時の感想がめちゃくちゃ「わかる~~」ってなるんですよね。なので、もう私たちは母娘であると同時に「めっちゃ気の合うスケオタ友だち」でもあるのだと思います。


第2章 娘のスケート部入部

私が大学に入ると、バイトを始めたので「チケット代は自分で出しな」と言われるようになり、一緒にスケートを見に行く頻度は減りました。笑
しかし私が2年生からスケートを始めたことで、私と母のフィギュアスケートの楽しみ方も大きく変わっていきます。

それは国内競技会、ローカル競技会、インカレなどに関心が向いたことです!
私が部活に入ったことで、大学生の試合への門戸が開かれ、選手権クラスの子たちが全日本に出るためにブロック大会から頑張っていることを知り、国体なども感動的な試合であることを知り……みたいな流れです。
母は「やっぱりこっち(東日本)の子達に肩入れしちゃうんだよねぇ」とか言いながら、東京ブロック、関東ブロック、東日本は特に熱心に見ますし、そこに大学4年生の選手がいたら「〇〇ちゃん、最後なんだねえ」としみじみしています。
選手権クラスの話をしてしまいましたが、私のような大学はじめのクラスが出る試合も、「たしかに難しいことができるとかではないけど、個々のできることを精一杯頑張ってる感じが伝わっていいよね」と、私が出る以外のカテゴリでも(特に男子w)見ることが多かったです。
というわけで、私の部活をきっかけに、母はたいそう知見を広め、とても楽しくなったようです。
元々、スケートを始める前にバイトしかしていなかった私を非常に心配していた母。私がスケートを始めた時もすごく喜んでくれましたし、さらにそんな楽しいこと(+驚くようなこと)が色々ついてきたものですから、スケートを始めたことは母にとってもよかったんじゃないかな、と思います。

第3章 また、推しは現れる

特推し2人の引退と私の引退の時期が近かったこともあり、部活引退後から今にかけてが第3章という感じがします。
そこから母と2人で特に熱を入れて応援している選手を一部紹介します。

山本草太さん

彼に関しては母はずっと好きで、私が数年前やっと追いついた感じです。私はなぜ草太くんの良さになかなか気づけなかったのか、たいそう不思議です。
私が草太くんに心掴まれたのは2017年全日本のジキルとハイドですね!! (ベタすぎ)
それからずっとこう、なかなか、もどかしかったんですけど、今シーズンやっと世界選手権までたどりついたんですから感慨深いです。マジでいい演技してほしい。ちなみに私は草太くんのシットスピンが大好物です。山本草太シットスピン30連発みたいな動画ほしい。

川畑和愛さん

早稲田の新主将。
彼女に関しては私の方がちょっと先に認知していて。2017年の都民大会のショートで、「この子オーラがやばい!」と思ったんですよね。そのあと全日本ジュニアで母が見て、「たしかにきれいで上手!」となり。ジュニア推薦で出た同年の全日本も懐かしい! そして2019年の全日本は3位!! あの時ほど「代々木にいてよかった」と思ったことないかもしれません。
その後がね……ケガもあってでなかなか成績が振るわない感じですけど……やっぱりあのスピードのある滑りとエレガントさはともえちゃんにしかないんですよね!! 今年で大学4年生だと思うんですけど、引退しちゃヤダヤダーーーー

ネイサン・チェンさん

はい。ね。はい。ネイサンです。
私がネイサン好き~~!! ってなったのは2016-17のショート、海賊からなんですけど!!! 母は全米を見るのが好きなのでその前から「上手な子がいるなぁ」って感じだったようで、まあ熱を持って応援するようになったのは私と同じくらいかと思います。共に、平昌の時は顔を覆いましたし、19年のさいたまワールドで優勝した時は「やったぁ!!」と手を取り合って喜びましたし、北京では「ネイサンが滑りながら笑っているよおお!!」と感涙にむせび泣きました。
前人未到のプログラムをこなし、踊りも上手というスケーターとしての能力もさることながら、名門大学の学生でもあり、ピアノやギターも弾けて、イケボで、言動のひとつひとつに知性と他者へのリスペクトがにじみ出るネイサン。アスリートとしても人間としても素晴らしすぎて、「ほんと、ネイサンってかっこいいよね…」「ほんとね…私、中学生とかだったら、ガチ恋になってたわ…」と度々言い合っていました。「なんでネイサンってこんなに素晴らしいんだろう」みたいなことも話していました。

それ(「なんでネイサンってこんなに素晴らしいんだろう」)についてわかる本を、母が翻訳することになるなんて!!!!!

ほんとうに、夢のような話です。母の「スケオタ人生驚いたこと第1位」は間違いなく「ネイサン・チェンの自伝を翻訳した」でしょう。

また、ないとうふみこさん、中村久里子さんは、母の長年の仕事仲間であり、スケオタ友達でもあります。そんなお二方とこんな仕事ができるなんて、ほんと、すごいなぁ!!! って思いました。
この話をきいた時は「こんなうまい話(?)があっていいのか。。翻訳家でありスケオタでもある人たちがこぞってネイサンの自伝を訳すなんて。。。」と困惑しましたし、早く誰かに言いたくて仕方なかったです。発売の情報が解禁された際は、Twitterでもリアルでも言いふらしまくりました。↓


……というわけで、ネイサンやフィギュアスケートへの愛やリスペクトに満ち満ちた3人が訳した、ネイサン・チェン自伝『ワン・ジャンプ』、3月29日発売です!!
みなさまどうぞお手に取っていただけますと幸いです。
よろしくお願いします!!! 電子もあります!!!!!


実は私は母の訳書はこれまでも職場などで(わりと)熱心にPRしていて、自己紹介の時に言ってみたり、手作りのチラシをデスクの近くに貼ったりしています。これが意外に成功していて、職場で10人以上読んでくださっています。(結構すごくない?w
というわけで、これも広報しなきゃ! と思って、ネイサンの本だしスケートが好きな人のところですべし!! と思い、今Twitterやらnoteやらこんな感じでやっています。ひとりでも多くの方に届いてほしいです!
どうぞ、よろしくお願いします!!!


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