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あの街、あのお店巡り Vol.3-2 三軒茶屋 Rizo

・あの街、あのお店巡り
ビビっとくるお店を巡っては、感じたことを書いていきます。エリアを定めたら、2~3軒をはしごします。リサーチでもグルメでもありません。すてきなお店、そこに居るすてきな人とのであいを楽しむツアーです。

第三弾では、住みたい町ランキングでよくランクインしている三軒茶屋を巡ります。さて、どんなであいがあるでしょうか。

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3-2. @三軒茶屋 Rizo

夜の三茶の喧騒から少し離れたところに、佇むようにあるビストロ。
キッチンが見渡せるオープンカウンターに腰を落ち着けます。
"Metro Minutes"で見つけたこのお店。下調べは万全でございます。

まず注文したのは、お店一押しだというシャルキュトリー。
なんと、ソーセージからパテまで、一皿分全て自家製。※お皿以外。
丁寧な仕事を経て作られたものは、もはや作品と呼べるものです。
傑作を前にして、私たちは無力にも「うぉー」とか、「ンんー!」とか、奇声をあげることしかできません。
お肉は言うまでもなく美味でしたが、タスマニア産だという粒マスタードの大きさには驚かされました。
大自然は違うわあ。プチプチでした。

Rizoさんの魅力はお料理意外にもあります。
ソムリエが、今日のオススメワインを提示してくださるのです。
その知識が、ワインの品揃えが、また感嘆モノなのです。

辛口の白ワインを、と伝えると、
さっとキッチンから6本のワインボトルを持って来ます。
そして、軽めからしっかりめ、と一列に並べられて、丁寧に説明してくれます。
私が選んだのは、どちらかというとしっかりめの味わいだというリースリング。
フルーティながら、あくまで辛口。おいしい。
てきとーに見繕って出すこともできるだろうに、ワイン一杯に対してのこのコミュニケーションの熱量。
これが、お店の醍醐味なのかもしれません。

巨大なロワール産白アスパラガスも、
48ヶ月熟成のハモンイベリコ・ベジョータもほんとうに素晴らしかった。のですが、
出色の一皿は、ココットで炊いたポルチーニ茸と自家製ベーコンの炊き込みごはんでした。
じっくり時間をかけて加熱されたココット。
フタを開けると、歓声。
チーズとポルチーニ茸の香りが、湯気に乗ってやってきます。
これ、やばいやつや。
一同が確信した瞬間でした。

おこげをこそげながらさっくりと混ぜて、いただきます。
はい、美味しい。
リゾットじゃないのです、あくまで炊き込みご飯なのです。
きのことベーコンのうまみが全て、
芯が少し残ったお米に染み込んでいます。
フレンチでも和食でもない、
どちらのいいとこ取りともいえる味わいです。          
はあー生きててよかったやつやー。

実はシェフとソムリエ、約10年来のお知り合いだそうです。
キッチンで黙々と料理を作っていらっしゃるシェフと、       
お客さんとコミュニケーションをとりながら、お料理を提供するソムリエ。

なるほど、お店にしっかりと馴染んだ、
お二人のチームワークが垣間見えます。

またふらっと遊びに来て、
みんなで炊き込みご飯の感動を分かち合いたいものです。

#食 #Thinkful #あの街あのお店巡り #三軒茶屋 #Rizo

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