比翼の鳥 ⑤

醜い花が去ったあの日の夜
私は一人で泣いていた
彼の2度目の裏切りを知った夜
私は奪い返そうと決意した

久しぶりに2人の休みが被った
「どこかに出かけよ」と私が言うと
友達との約束があると彼は言った
「それなら仕方ないね」と私は笑顔で準備する

彼は朝食も食べずに出かける
私は食べてから家を出る
どこに行くのと私は問いかける
スマホに映るあなたの居場所に

スマホに映るあなたの居場所は
私とも行ったホテルでとまった
私もそのホテルの受付に行き
「彼の部屋から遺書が」と叫ぶ