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2020.4.2 目を背けたくなる毎日に、ヒコさんが戻ってきた

研修二日目。
昨日までで寒い日は終わったようで、地についた桜が風に舞っていた。ワニが死んだ日はきっと今日みたいな日だ。

研修期間のうちは、朝ドラを見てから家を出て間に合うことがわかったのだけど、情報番組を見ているうちにテレビが嫌になってしまって部屋でダラダラした。昨日で確信したのは、スーツを着ている間はTwitterを見る時間が激減するってことで、タイムラインを整理するか、リストを作らないと自分の好きな世界が分からなくなってしまいそうで不安になる。

昨日の「たまむすび」のOPをクラウドで聴く。放送開始以来、記憶に残らないダラダラしたお喋りが売りの番組で、赤江珠緒さんが

「(このご時世だから)情報を絶って欲しい。聞かなくてもいいという選択もあるんじゃないかなと思いますよ。情報過多の現代ですから、『たまむすび』からの提案としては、なんだったら切ってください!一回情報を遮断しましょう!」

と。震災が起きたときのバナナムーン設楽さんのような、リスナーのことを第一に考えるパーソナリティに安心する。優しく付き合う大吉さんとの図は、いつかのP瀧から連絡が来た話をしたときの回に似ている。

乗り換えの駅前喫煙所でタバコを二本吸ってから電車に乗る。近くの大学が休校中のこの時間はサラリーマンたちしかいない。そんな中で、きっといつかの喧騒の残り物であろうストロングのロング缶がカラカラと風に靡いて、何人からの革靴に軽くぶつかっていた。白髪の混じったおじさんが忙しなく回転するそれを踏み潰すまで、なぜかずっと見てしまった。(一番強く思ったのは、パッケージのダサさ。あれと比べたら99.99に惚れ惚れする)

昼休みです。社食をのぞいたけどご飯が食べれそうになかったのでベローチェでハムサンドを齧る。喫煙ブースがあるからあまり気にならない4月以降の東京。
天井を仰ぐか、項垂れることになるであろうは次に居酒屋に入ったときだと思うけど、コロナのせいでその絶望が引き延ばされている。この間に禁煙するとか、iQOSにするとかの対応を取るべきだろうけど、相変わらず紙巻きはうまい。ご飯屋さんの禁煙は構わないけど、居酒屋と珈琲屋は吸えるようにして欲しい。東京には恐らくほとんどすべての"喫"茶店が消滅したであろうから珈琲屋と書いてみました。

Twitterをなかなか見れないのだけど、「ポップカルチャーととんかつ」でお馴染み『青春ゾンビ』のヒコさんがnoteで毎日日記を書き始めていたことの「解禁ツイート」は見逃さずに済んだ。三月いっぱい書いたところでアカウント公開をしていたから一気に半月ほど読んだ。ポップカルチャーへの愛に満ち満ちた文章も嬉しいけど、大阪への転勤が決まってからの一ヶ月、同僚たちと「利きコーラ」や「利きたべっこ動物」をしている生き方も微笑ましくて頼もしい。

「ぽてろんぐは美味すぎないところがいいなと思った」とか「サブスクが解禁されてからはほぼ毎日aikoを聞いている。iTunesにもほぼ全カタログ入っているのだけど、サブスクで聞くと時代の音を聞いているような気持ちになるから不思議だ」とか、ああヒコさんの文章だと本当に笑顔になる。 細かいところだと、僕もあの日NUMBER GIRLの生配信を見て衝動のままにアララの記事を書いたけど、「マスク姿でトレンチコートを羽織って踊り舞う森山未來」と読むと、僕はトレンチコートを書き逃していることを痛く反省したりする。

このエントリーに出てくる、さまぁ〜ず番組についての視点も、ヒコさん!ってなった。



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