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嘘はいい。嘘があるような気がするのがイヤ。

凄く勝手なのだが、今朝のラジオで、ん? と引っかかったことがある。

この時期は季節の変わり目ということもあり、交通事故防止を呼びかけるコーナーが、数分間ある。
ラジオパーソナリティと会話するように、担当の女性が「運転中は、こんなことに気をつけましょう」といくつか例をあげて呼びかける。

いつも通勤時間に聞いているので、流し聞き程度になる。それでも、毎日違うことを話すなとか、パーソナリティとのやり取りがスムーズな人だなとか思いながらも、運転について考える機会になっているので良いコーナーだ。

そこで今日は、「後部座席の人は、騒ぎすぎに注意しましょう。ペットボトルが転がって、ブレーキにはさまる可能性があります」と言ったところで、「ん?」となってしまった。
たしかに可能性はあるかもしれないが、運転席の椅子のしたは起伏があって転がってこないよな?と。少なくともわたしの車はそうだ。
気になったので信号で止まったときに確認したら、やはりそうだった。古い車だと、そういうものがスタンダードなのかもしれない。
だから嘘だとは思わなかったが、何だかひっかかってしまった。
まあ、毎日違う目線で事故防止を考えるためのコーナーなのだから、台本あって、その台本だって作家さんが書いたものをその女性が読んでいるだけかもしれない。そして、その人が喋りがうまくてパーソナリティとの息があっていたように聞こえたのかもしれない。
でも、こなれた感じを出すのなら内容にも違和感を無くしてほしいのだ。
話している女性がどんな人かは知らないし、はじめに名乗っただろうが、そんなことは覚えていない。だけど、わたしの頭の中では三十代後半で、髪は黒髪ロング。ハキハキ喋るが煙たがられるタイプでは無い。顔も整っていて、お酒の付き合いもいい。勘も人当たりも良く、相手の考えを汲み取って仕事をができる。そんな想像上の女性がスルスルと仕事をこなした感じがして、イヤな感じがしたのだ。
それならいっその事、いかにも「原稿を読んでます」と言う具合に会話がブツブツで、パーソナリティがそれに勝手に相づちを入れながら進行する素人の宣伝スタイルのほうがいい。そっちのほうが、主導権がどこにあるのかがハッキリしていてプロの仕事だなと感じる。

ああ、うまく伝わらなっ買ったと思う。

こんなことをわざわざ書くなんて面倒臭さい奴だなと、自分でも思った。
だから考え直して、なんとか気持ちの方向を変えることにした。印象なんて、他愛もないことで変わるから。これをコントロールできるように物語を書くときも意識する。説明文でコテコテになりすぎないように、読者の気持ちの矢印がどこを指しているかを考える癖をつけよう。これができれば、登場人物の幅が広がるだろう。

それでは、みなさん安全運転で。

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