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嘘と忘却の間〔ポエム〕

眼鏡をメガネクロスで拭いて汚れをとった。外は雨、またメガネが汚れる。

夜型は遺伝子でキマっているらしい。
だから、お前が苦しいときを気楽に過ごしてしまった。不幸を知らせる電話にもすぐにでることができた。

次の朝に涙がでた。これから始まる世界を洗い流すために。
頭の中でする会話はいつも最低で、雨の中でする鉛筆書きのスケッチブックみたいに汚いのに捨てられない。

溶けた世界が意味ありげに部屋の壁に飾られているのは、普通の日。
雨が汚れを流すのは、悪い日。

ねじれた木曜日。
DOOR TO DOORの晴れ間のように。
胸の中にだけ雨が降る。


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