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数の暴力。

一家に1台のTVがそれ以上になって、それ以下になる。
一度は旅したい場所には何時間かで行けるようになって、枠と檻の区別が分かりやすくなる。

好きな色だけだったパレットが、貸したり借りたりしていると知らない色が増えるから、日常を描くときの色に迷うのかもしれない。

それでも、いつか季節が夏と冬だけになったら、たまに降る雨をなにか素敵な名前で呼べるようになっていたい。

グルグルする針の先が向いてる所の意味を軽視しがちになり、ルーレットとコンパスどちらを持っていたかも忘れたままで数字の海に浮いているから、日常に酔ってしまう。

数を読むのが目的にならないように。
温かい物を食べて、雲を見て眠る。
明日はいつも眩しいはず。

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