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マス目のなかで過ごしてる

瞑った瞼の上に、揺れるまつ毛の影が見えた気がした。
いつも通りに眠い朝。
水を一口飲んでから、出かける準備をはじめる。

スマホとカギと。
一緒に、お気に入りの詩集をカバンに滑り込ませる。
なぜだか、朝に少し逆らった気がしてしまう。
それから、お気に入りのコートを羽織る。
コートの袖は、自由へ向かう扉。

コンコンと、扉をたたく。

今日も、自由にノックして入る。
休みの日なのに身体が覚えた時間に目が覚めるのはイヤだ。
自由に休日出勤しているような気がしてしまう。

自由が何処かへ飛んでいった。
追いかけてもいいのだろうか。
自由に決めていいのだろうけど。

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