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透明反対主義〔ポエム〕

 声に出して伝えたい言葉は目に見えないのに、太陽は馬鹿みたいに照り続ける。そのくせ眩しいから堪らなくて細目にする。世界はいつも細長い。

 どうにかしてカタチにしたがる。色を付けて絵を描いて、文字に起こして手紙にする。歌にして皆で震わせて、よく見えるように涙で洗い流したらやっと安心できた気がして覚えていられるんだ。

 曇ったメガネを拭く前に、ふと、白く霞んだ世界には知らない何かがあるような気がして手を止めた。

 そこに誰かいますか?

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