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キングオブコントを見た感想

仕事等が多忙なこともあり、大幅に遅れてしまいましたが
キングオブコントの感想についてまとめていければと思います。
点数は個人的な評価です

1.カゲヤマ 90点
噂にはなっていたが、初手から強めのボケがハマったのは大きい。やっていることはとにかく明るい安村のようなものだが、個人的にはもう少し品が欲しかった。

2.ニッポンの社長 94点
去年はネタ選びに失敗して今年どう出るかと思ったがカゲヤマに劣らないパワー系のネタで勝負した。最初から最後まで武器がアップグレートしていくというのを面白いと思うか、単調とみるかで評価は変わると思う。

3.や団 91点
演技力が売りの人たちが演技をネタにするという面白さ。灰皿止まり待ちというのは勇気がいると思う。ただ、去年の方がインパクトがあったと思う。少しキレイにまとまりすぎたなという印象。

4.蛙亭 88点
どこが変わったのか見物だなと期待していたが個人的にそんなに凄い変化は感じられなかった。中野のキャラがもう少し強さに振り切るか、時折素に戻るとか緩急が見たかった。

5.ジグザグジギー 93点
個人的には大好き。最初の違和感が確信に変わる過程がたまらない。ただ前半に比べて、後半は有物を使ってしまったという点で失速してしまったのも否めない。もっとオリジナルで良かった。

6.ゼンモンキー 89点
期待の若手コント師。期待していただけに予定調和感の強いネタになってしまったのは残念。大きな盛り上がりがもう少し欲しかったし、どこかで小さくても裏切られる展開がほしかった。

7.隣人 91点
元々奇抜なネタをやっているが、やはりさすがの発想力だなと。中盤までしっかり溜めて大きな裏切りで完全に持って行かれた。その分そこからもっと上がって行ってほしかったかなと。

8.ファイヤーサンダー 92点
ツギクルでやったネタのブラッシュアップ。序盤のモノマネ芸人だという大きなウケは本当に良かっただけに、中盤以降はそれを超えることが出来ないのが決定力不足となってしまったかな。

9.サルゴリラ 96点
小道具をふんだんに使ったネタ。その小道具の絶妙な気持ち悪さ、二人の温度差、言葉のチョイス、キャラの哀愁。全てがカッチリハマって凄く面白かった。

10.ラブレターズ 90点
演技力は随一のコンビがやる力業というギャップが面白い。ただ序盤からフルスロットルで終盤少し飽きられちゃったかな、とも感じた。オチももう少しその世界観に沿ってほしかった。

《最終決戦》
1.ニッポンの社長 90点
全日本コント協会で見たネタ。正直これを賞レースでやるとは…面白いとは思うけど、引いてしまう人もいるだろうし、他に良いネタが作れなかったのかなあとも想像してしまった。

2.カゲヤマ 92点
裸ネタの次はう〇こという振り切ったネタ選びには感服。奇行に対する冷静な対応も面白かった。ただ「部屋」というキーワードが最後までハマりきらなかった印象も受けた。

3.サルゴリラ 94点
一本目の小道具ネタから一変して言葉で勝負する度胸。そしてそれを魚一本で乗り切るのには恐れ入った。世間的にはダークホース枠ではあったけど、ベテランの妙技を見た。

今年はサルゴリラの優勝で幕を閉じたキングオブコント。年々盛り上がりは大きくなっており、レベルも高いところで安定してきたなという印象もあります。
ただ、M-1もそうですが「点数のインフレ」は正直疑問を感じます。一番手に当然のように95点がつくあたり、優劣をなるべくつけず、責任を持ちたくないというのが審査員の点数から見え隠れしました。
個人的にはなるべく同じ点数をつけないようにした方が審査として機能していると思います。今回の大会では90点以下出ませんでしたからね。それだけレベルが上がっているというのも否定しませんが、もう少し幅は広い方が良いはずです。
あとは毎年言ってますが審査員の増員ですね。あと二人増やせば責任も分散されると思うので。
素晴らしい大会になっているだけに、さらに良い大会になるよう、また来年も期待させてもらいます。お疲れ様でした。

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