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髪を綺麗に伸ばしたい。そんな時に。

この記事はこんな方のために書きました。

・髪を綺麗に伸ばしたい。
・伸ばしていくと毛先がパサパサで引っかかる
・髪が自然と切れてしまって伸びない

髪を綺麗に伸ばしたいんだけれど、なかなか綺麗に伸ばせない。どうしたら綺麗に伸ばせるのか。髪を伸ばす決意をした方の中で、上記のようなお悩みを、抱える人も少なくないだろう。

時節の関係か、はたまた僕が髪を伸ばし始めたからなのか。ヘアケアに関する相談が以前にも増して、多くなったように思う。

髪は減免法で考える。

お肌はおよそ4~6週間で新しく生まれ変わる。
しかし、髪は肌とは異なり、生まれ変わることなく、一度できた構造のまま押し出されて伸びていく。当たり前だが、カサブタができたりしてダメージ部分が自然治癒(回復)する事は一切ない。

生まれたての髪(根本1cm)を100点の状態だとすると、日々蓄積していく髪への負担によってどんどん減点されていってしまう。

シャンプーやトリートメントなどを駆使して、補修する事はできても新品ピカピカ同様には戻らないのが現実。ヘアカラーやパーマを行う際には、なるべくダメージを小さくし、ダメージを負ってしまった髪は栄養が外部に流出しないように、まめにケアしていく必要がある。

まず、髪のダメージには物理的なダメージと化学的なダメージの2種類がある。物理的なダメージには以下のようなものが挙げられる。
・摩擦によるもの
・アイロンやドライヤーなど、熱によるもの
・紫外線によるもの
・カットによるもの

化学的なダメージには以下のようなものが挙げられる
・ヘアカラー、ブリーチによるもの
・パーマによるもの

ストレートパーマやデジタルパーマは化学的なもの+熱によるものの合わせ技である。

1番綺麗に伸ばすには「余計なことをしないこと」ではあるが、それではなんの解決にもならない。綺麗な状態で伸ばしていくにはコツがいる。そのコツを、髪の性質なんかも織り交ぜつつ、まとめてみました。

正しくヘアケアをして、髪を楽しみつつも、綺麗に伸ばしていきたい。これがみんなの本音だろうから、今回は自分でできるケアに絞ってます。

摩擦から髪を守る

1.ドライヤーでキューティクルを閉じる。
まずシャンプー後、髪は必ず乾かしたほうがいい。すぐにとは言わないが、なるべく早い方が良い。(雑菌の繁殖を抑える目的もある)
濡れている状態の髪は、膨潤しておりキューティクルも開いた状態だ。
薄ーいガラスのようなもので鱗状に重なり合っているキューティクル。それが開いている。ということは、引っかかりやすく、引っ掛かりを解くたびに剥がれてしまうことは想像がつくだろう。

2.サラッとした素材の枕を使用する。
起毛した素材の枕カバーは肌触りも良く、気持ちがいい。しかし摩擦が大きくなるのもまた事実。寝ている間、寝返りを打つ際に頭や背中に挟んで擦れている。コットンやシルクなどの滑らかな生地のものを選ぶと良い。

熱から髪を守る

3.ドライヤーの熱に気をつける。
髪のたんぱく質は濡れ髪の状態では、60℃を超えると熱変性を起こし、タンパク質が硬くなっていきます。この熱が原因で、ダメージとなっていく。頭皮や髪の生乾きを防ぐには、ドライヤーが必須ですが、ドライヤーの熱が髪を傷めることにもつながる為、注意が必要だ。

ドライヤーの温風は100~120℃とされ、吹き出し口と髪が近いほど、髪に熱が伝わる。髪の表面温度を上げないようにするには、長時間ドライヤーを使う必要がないように、タオルドライを行おう。
髪から20cm以上離し、同じところばかりを乾かすのではなく、ドライヤーを振ってまずは全体を素早く乾かすと良い。

*以前書いたこちらの記事も、ぜひ合わせて読んでもらいたい。

最近では風温が50~70℃の低温ドライヤーがある。髪が熱のダメージを受けないようドライヤーは距離を保ち、出来るだけ強い風量で素早く乾かすと良いでしょう。

4.アイロンの熱に気をつける。
アイロンの熱に気をつけるとなると、低い温度の方が良い(熱変性の心配の無い130℃以下)でスタイリングした方が、髪に優しいイメージができる。しかし、コテやアイロンを髪に当てたとき、アイロンの発熱部分は、冷えた髪に熱を奪われるため、約50℃ほど温度が下がる。

そのため、極端に低温でスタイリングした場合、カールやストレートがつきにくく、同じ毛束に繰り返し、じっくりと髪へ過度に摩擦や熱を与え、結果的にダメージに繋げてしまう心配もある。(そもそも、低温でスタイリングすることで朝から夜までキープされない巻き髪・ストレートヘアになりやすかったりもする。)ならばいっそ、高めの温度設定で、スピーディーにカールやストレートを作る方が仕上がりはもちろん、髪の傷みも少なく済む。

5.アウトバストリートメントを正しく使う。
髪へのダメージを考え、コテ・アイロン前にアウトバストリートメントや、ヘアオイルの仕様は大賛成だ。しかし、使い方を間違えるとかえってダメージを広げてしまう。

・クリームタイプのアウトバストリートメントの場合
クリームタイプのトリートメントは栄養価が高く、水分の多い、髪をしっとりさせる効果があり、ダメージの補修に優れている。
しかし、アイロン前に使ってしまうと、濡れ髪・湿り髪に、コテやアイロンを使うことと同様になる。髪が濡れているとき、髪の表面にある「キューティクル」が水分によって柔らかくなっており、痛む原因となるからだ。

「タンパク質の熱変性(タンパク変性) 」は髪が濡れていると、約60℃ぐらいから始まってしまうわけだから、濡れ髪・湿り髪にコテやアイロンを使った場合は髪の表面にあるキューティクルを、摩擦や熱による乾燥で痛めつけつつ髪内部に、ダメージホールを作ることとなる。

クリームタイプのアウトバストリートメントを使用する場合はドライヤーの前がいいでしょう。

・オイルタイプのアウトバストリートメントの場合
オイルタイプのアウトバストリートメントを使用する場合も注意が必要です。スキンケアの場合、お肌の潤いを閉じ込めるために乳液などでフタをするように保湿をします。髪にヘアオイルを塗ったときも、お肌と同じくフタをするように髪表面に皮膜がはられます。
この皮膜は、熱から髪の毛が守られるような印象を持ちますが、コテやアイロンは、髪内部の水分を飛ばすことで巻き髪やストレートヘアを作っています。

ヘアオイルの油分が、髪内部の水分を飛ばすことを阻害し巻き髪やストレートがうまく作れず熱を与える時間が増える原因にもなってしまうので、アイロンの後に使いましょう。

・クリームタイプのアウトバストリートメントは髪を乾かす前につけよう。
・オイルタイプのアウトバストリートメントは巻いた後につけよう。

【おまけ】アイロンの適正温度

・癖が強い
・髪が太く固い
・ハリがあり健康的な髪
・湿気が多い日に膨らみやすい

上記の人は180℃前後がオススメ。
これらの髪質の方は、カールやストレートのクセがつきにくく低温でスタイリングした場合、なかなか癖づかず、同じ場所に繰り返しじっくりと、熱を与えることになりかねません。

また、湿気を含みやすい髪や、ヘアカラー・パーマの経験が無い髪は15%近く水分を含んでいるため、しっかり髪から水分を飛ばさないとカールやストレートの形が付けにくいこともあります。

・ダメージが目立つ髪
・湿気の影響を受けにくい髪
・猫っ毛

上記の人は150℃以下がオススメです。
ダメージが目立つ髪や、湿気の影響を受けにくい髪の場合、髪内部の水分が10%ほど。コテやアイロンの温度が高すぎる場合、乾燥によるダメージが増えかねない。

また、毛が細い方はコテやアイロンによる熱の影響を受けやすいため温度も低めで、細かく毛束を取ってスタイリングした方が髪へのダメージを抑えることが期待できます。

・紫外線から髪を守る

当然と言えば当然だが、髪の毛も日焼けする。
髪のその乾燥やパサつきの原因は紫外線かもしれない。

紫外線は肌だけでなく髪にも降り注いでいて、ほかのどのパーツよりも太陽に近く紫外線ダメージを受けやすいにもかかわらず、肌ほど紫外線対策ができていない人がほとんど。

具体的に、髪が紫外線ダメージを受けるとたんぱく質が壊され、パサつきといったトラブルが起こりやすくなります。熱によるダメージと似たような状態になる。

紫外線を浴びると、髪が酸化し、別の物質に変化する。
こうなることで、毛髪を構成しているケラチンタンパクがダメージすることとなる。
また、毛髪内の繋がりが切れ、酸化によって毛髪がダメージし、プールや海水浴などで髪が濡れた状態で紫外線を浴びると酸化によるダメージの原因物質の生成が加速され、さらにダメージが大きくなる。

髪の内側は、肌と同じようにメラニンがあるため、紫外線をある程度は吸収することができるが、髪の表面を覆っているキューティクルにはメラニンが存在しないため、内側に比べて紫外線の影響を受けやすくなる。

キューティクルがダメージを受けると、栄養分の流失に繋がり、髪のツヤが失われたり手触りが悪くなってしまうので、うるおいのあるツヤ髪をキープするには、肌と同じように髪を紫外線から守ることが大切なのだ。

【髪への紫外線予防は、UVスプレーで対応を。】
帽子で頭全体を守るのが理想ですが、それがむずかしい場合は、髪専用のUVスプレーを使うのが良い。

ベタつきが少なくヘアスタイルを崩さずキープできるため、お出かけ前、スタイリング後の髪にシューッとスプレーして日中の紫外線ダメージから髪を守りましょう。髪や肌から10~15㎝程度離し、まんべんなくスプレーする。

また、肌と同じように2〜3時間おきにつけなおすと、紫外線防御効果を保つことができる。

詳しくは、担当美容師に相談してみよう。

【分け目を変えてダメージケアにつなげよう】

いつも同じ分け目でいると、その部分だけに紫外線によるダメージが集中する。日によって分け目を変えてみましょう。それだけでも、ダメージを分散でき、頭皮を健やかに守ることができる。
オススメは分け目をジグザグに取ること。
毎日同じ分け目にならないため、分け目の位置に違和感を覚えず頭皮へのダメージを軽減できる。

まとめ

カラーやパーマ、カットからダメージを守るのは美容師の仕事。しかしながら、物理的なダメージから髪を守るにはセルフケアが中心となる。

美容室でも必要な施術を受けつつも、セルフケアを行い綺麗な髪を手に入れてもらえたら嬉しいです。

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