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通貨評価替え(RV)は来るかもしれない通貨危機に効果大!世界通貨改革の一環として大注目!!


流れとしては、通貨危機→世界通貨改革→通貨評価替えといったことになります。日本では基軸通貨である円があるので、通貨危機とは無縁と言えますが、直近では1997年にアジア通貨危機が起こりました。このときは、米ドルが上昇し大幅な円安となって、日本経済にも多少なりの影響がでました。このときも通貨評価替えの措置がとられています。

●通貨危機とは

日本にいると馴染みがないのですが、通貨危機は世界中ではかなり頻繁に起こっています。基本的には自国の通貨が急落することです。日本も急激な円安と言われていますが、数%程度の値動きに過ぎません。これでも影響は大なのですが、通貨危機となると下落幅は数十パーセントになります。

世界はグローバル経済ですから、自国の通貨が下落するだけでは済みません。2018年にはトルコリラが一日で20%急落しました。このときは、金融の結びつきが強い欧州株が売られ、欧州株が大幅に下落。日経平均も400円を超す下げとなりました。これが、基軸通貨である、米ドルや円、ユーロ、ポンドなどで起きたら世界経済は大パニックになるでしょう。

●世界通貨改革とは

通貨危機→世界通貨改革→通貨評価替えの流れは一貫しています。現状ではこれらの3つはセットと考えていいでしょう。通貨危機によって行われる世界通貨改革はいわゆる応急処置です。通貨の価値を適切に戻すために強制的に行うものであり、そのためあらゆるところにひずみが出てしまいます。

そのため、通貨危機が起こると世界通貨改革(GCR)を行わなくてはいけません。古い話になると、東西冷戦がおわって西ドイツと東ドイツが統合したときに世界通貨改革が行われています。双方の通貨価値が違うので、統一した通貨にしなくてはいけません。そのために通貨改革が行われ、それによって通貨評価替えが行われました。

●通貨評価替え

通貨危機が起こると、それに対する対処が必要です。通貨危機とは通貨の下落ですから、対処療法として通貨の価値を変更することが求められます。まずは、世界通貨改革が行われ、続いて通貨評価替えが行われます。無理矢理感が否めませんが、デフォルトになってしまうと、大幅なインフレが発生し、通貨が紙切れ同然になってしまうので、通貨評価替えはそれを未然に防ぐためにも必要な措置といえます。

●信用創造

通貨の話となると重要な働きをするのが銀行です。ここでは信用創造についてご紹介します。信用創造とは、銀行が貸し付けによって預金通貨を創造できる仕組みのことです。杓子定規な説明になりましたが、もっと簡単に言うと、銀行が有する「貨幣を生み出す」機能のことです。

銀行は返済能力のある企業や個人に貸付を行います。このときに“預金通貨”が生み出されることになります。重要なことは、このとき預金から貸し出されるのではなく、銀行が保有する原資を必要としない貸付です。また、借りる側が返済することでこの預金通貨は消滅することになります。

わかりにくいかもしれませんが、貨幣経済において信用創造は銀行業務の根幹を成すものであり、信用創造は“預金創造”とも呼ばれています。

●信用創造と通貨評価替え

信用創造と通貨評価替えは、金融システムと通貨政策において密接に関連しています。通貨評価替えは世界通貨改革の一環として行われる施策であり、通貨の価値を調整することで経済的な健全性を向上させる目的で行われます。このときに、信用創造の仕組みが通貨評価替えに影響を与えることが多々あるのです。信用創造と通貨評価替えは、金融システムと通貨政策の双方の健全性を維持するために密接に連携しなくてはいけません。

少しわかりにくいですが、中央銀行と違って普通の銀行は通貨を発行してお金を渡すことはできません。しかし、銀行は信用を利用することで価値を膨らませ貸付を行うことができます(信用創造)。銀行には多額のお金が預金されていますが、その全てが金庫にあるわけではありません。現金の多くは運用に回され、それによって利潤を発生。その一部が利子となって利用者に還元されます。

信用創造では、実態とかけ離れた通貨を取り扱うことがあり、それによって世界通貨改革が行われ、その中の一つの施策として通貨評価替えが行われているのです。また、信用創造はある程度のリスクをはらんでいます。それは実態とはかけはなれた価値の通貨を取り扱うためです。

そのため、通貨危機が起きると信用創造が破綻します。正確には、通貨危機が起こることで世界通貨改革が実行されることとなり、その際に一時的に通貨価値が崩壊。つまりは信用創造が破綻することとなるのです。

●まとめ

通貨評価替えは、国の経済政策の一つです。国際的な通貨制度の変化や、国内の経済状況の変化に応じて行われる施策です。通貨評価替えには、状況によって上方修正と下方修正の2種類があり、それぞれに経済に影響を与えます。通貨評価替えは、経済の安定や成長にとって重要な政策ですが、同時に多くの問題やリスクも伴います。通貨評価替えは、国内の経済状況だけでなく、国際的な経済状況や関係にも配慮しなければならない複雑な政策ともいえます。



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