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戸籍変更後のカミングアウトについて

こんばんは、縁(えん)と言います。

簡単な自己紹介👇
僕は性同一性障害(現在は性別違和)を抱えて生きてきました。
現在は既に戸籍変更を終え、生活や仕事は、完全に男として生きています。
今日は、性同一性障害のカミングアウトについて、僕の経験を踏まえて気を付けるべき3つの事について、書いていきます!!

僕は現在一人で社長業をしていますが、完全に埋没して生活をしています。

そんな僕が経験した、もう10年前の話ですが、
戸籍変更をしたら、埋没しよう
心に決めた出来事を今日は紹介したいと思います。

僕は社長業の前には、数社でサラリーマンをしていました。
学校を卒業して入って一社目の会社は、女性で入社をし、数年後上司・社長へのカミングアウト、さらに数年後全社員に向けてカミングアウトをして、最終的には男性としてサラリーマンをさせて頂きました。

この会社で僕がFTMであることを伝えた時に、ある上司が僕にアウティングしてきました。「大丈夫だよ~あなたの後輩のA君も、FTMで戸籍変更も終わっているから。戸籍変更の先輩もいるし社長も理解あるから大丈夫だよ」と。
このA君がFTMであるってこと、僕は数年間、全く気付いていなかったんです。接点もあったし、話したこともあったのですが、全く気付かず…
アウティングする上司もどうなの?と思いましたが、本当にこの時は衝撃でしたね。。

これは多分FTMあるあるだと思いますが、FTM同士って、町で会った時とか「あの人FTMかな?」って思うことが多々あると思います。僕もよく思うんです。その僕が分からなかった、、、相当なパス度だなって、その時は思いましたが、後から考えてみると特別パス度が高いってわけでもないんです。じゃあ、何が今の俺と違うか?と考えたんです。

それは、
ただ、普通に全時間を男として生活し、働いていたというところです。

職場で、男として働き、男として見られ、男として対応し、対応され、出世コースを与えられ、全ての生活(トイレや、旅行など)を男でしているからだと。

これが、僕がFTMって気づかなかった理由だと分かりました。

これを経て、やはりFTMとカミングアウトした上で働くと、完全に男としては働けないことを体感し、僕は戸籍変更をしたら埋没して生きていくことを改めて心に決めました。
そして、人の性別って見た目だけでの判断ではないな。と気づきました。

これ以降、
「僕はトランスジェンダーとして生きるのではなく、男として生きる」
決心しました。

この会社には、長い間お世話になりましたが、戸籍変更後、円満退職をし、そのあとはサラリーマン生活でも社長生活でも、カミングアウトせず男として生活、生計を立てています。

やはり、女として、そして、トランスジェンダーとして生きるかよりは、男として生きることは、社会的な立場や求められる役割から見ても厳しいなと思うこともあります。(この辺りの話は、また別日に書きますね)

※カミングアウトについては、個々の考えや、環境など、様々なご意見があるかとは思います。あくまで僕の生き方・考え方です!

どう生まれたかより、どう生きるかを大事に☺

また、書きますね~!!

2021年2月1日追記
現在僕はCHANGEのサイトを運営しています。
CHANGEでは、無料相談を随時受け付けています。
カミングアウトに悩んでいる方、性別違和で悩んでいる当事者、当事者の親御さんは、お気軽に以下よりお申込みくださいね。


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