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ドイツのプロジェクト型働き方に学ぶ!自分の成長を実感するためのヒント

こんにちは、ドイツ在住17年、「人生を100倍楽しむ!」
ドイツ式ライフコーチの西村 栄基(しげき)です
ニックネームは、「しげちゃん」です

「自己成長」をテーマに、日本とドイツの違いに着目しています

「自分の成長を感じられる」

という感覚は、キャリアや人生において非常に重要です。成長を実感できる環境は、仕事へのモチベーションを高め、自己実現につながるからです。しかし、成長を感じるには、その働き方や組織の構造が大きく影響を与えることが多いです
今回は、日本とドイツの組織構造に焦点を当て、「自分の成長を感じられる環境」について考えてみます。

1. 縦割りの組織構造と成長の制限

(日本)縦割りの組織構造が一般的で、部署間の情報共有や協力が制限されている_

日本の多くの企業では、縦割りの組織構造が一般的です。部署ごとに明確な役割が割り振られ、各部署は独立した単位として機能します
この構造の利点として、専門性が高まることや役割の明確化が挙げられますが、反面、部署間の情報共有や協力が制限されることがよくあります
これにより、個々の従業員が自分の部署外での業務に触れる機会が少なくなり、視野が狭まりやすいという問題が生じます

この縦割りの環境では、自分の担当する業務に集中することが求められ、他の部署とのコラボレーションや新しい分野への挑戦が制限されるため、個人の成長を実感しにくくなることがあります
自分の成長を感じるためには、業務を通じて新しいスキルや知識を習得し、異なる視点を得ることが重要です
しかし、縦割り組織ではこれらの機会が限られ、同じ仕事を繰り返す中で、自己成長を感じる場面が少なくなります

たとえば、ある部署での業務が他部署と密接に関わる場合でも、縦割りの構造では部署間の交流が制限され、協力が円滑に進まないことがあります

このため、会社全体としての効率が低下し、従業員個々が自分の仕事の成果や影響を直接感じにくくなることが多いのです。結果として、成長の実感が薄れ、業務のマンネリ化に繋がるリスクがあります

2. プロジェクト単位での柔軟な働き方

(ドイツ)プロジェクト単位で動くことが多く、組織間の交流が柔軟になっている

一方で、ドイツではプロジェクト単位での働き方が多くの企業で採用されています
プロジェクトごとに異なる部署や専門分野のメンバーが集まり、チームを組んで課題に取り組むというスタイルです
この構造では、部署を超えた情報共有や協力が活発に行われ、組織間の交流が柔軟になります。プロジェクトごとに異なる課題や業務に対応することで、従業員は新しいスキルを習得し、異なる視点から物事を考える力を養うことができます。

このような働き方では、自分の成長を感じやすい環境が整っています。異なる分野の人々と協力し、複数の視点を取り入れることで、個々の能力が引き出されやすくなり、また、プロジェクトの成果に対してフィードバックを受ける機会も増えます。自分が直接プロジェクトの成功に貢献していることが明確になるため、成長を実感しやすくなるのです。

ドイツのプロジェクトベースの働き方では、部署や役職を超えた柔軟なコミュニケーションが重要視されています
プロジェクトごとに必要なメンバーが選ばれ、それぞれが自分の役割と責任を果たしながら協力するため、個々の貢献度が明確です。このプロセスでは、従業員は自分の業績を確認し、プロジェクトが終了するたびにフィードバックを受け、自分の成長を感じ取ることができます。

まとめ

日本とドイツの組織構造を比較すると、縦割りの組織構造が一般的な日本では、個々の成長を感じにくい環境があります。
一方、プロジェクト単位で動くことが多いドイツでは、部署を超えた協力や情報共有が活発に行われ、成長を実感しやすい仕組みが整っています。
成長を感じるためには、新しいスキルの習得や異なる視点から物事を見つめる機会が重要です。

その他、人生を豊かに過ごすためのヒントは拙著、

「ドイツ人のすごい働き方
  日本の3倍休んで成果は1.5倍の秘密」
  西村 栄基(著) 【すばる舎】

をご覧ください

では、また! 
しげちゃん

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