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石化エニシダ


ユニークな花材をご紹介いたします。

石化エニシダ

石化エニシダ

華道では花材として見かけることが多々ある植物です。そして、華道で使用する花材には「石化(せきか・せっか)○○」と呼ばれる植物が登場することがあります。

石化?石になっているの?硬そう?

そんなイメージを連想させるネーミングですが、植物でいう「石化」とはどういう状態なのでしょうか?

植物でいう「石化」は、本来ならば独立している葉や茎が癒着することにより、葉や茎が平らになる現象、奇形の一種といえます。

また、帯化(たいか)、綴化(てっか)とも呼ばれます。

石化エニシダ

今回、花材として使用した石化エニシダは、もともとのユニークなラインを生かし「ためる」ことができるので、生け花の基本となる主や副のライン形成がしやすいことが特徴です。


▶︎ためるとは・・・茎や葉にゆっくりと力を入れてカーブを形成したり、曲げたりすること。

石化エニシダの他に、石化柳も華道では使用することのある花材です。以前、石化柳を使用した生け花がこちらです。

石化柳(ヤナギ)


形成の面白さと不思議さを感じることのできる「石化」植物は、華道やお花を楽しむことの幅を広げてくれる存在です。




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