見出し画像

自然と建築が融合する淡路夢舞台


 安藤忠雄氏の建築を初めて見たのは、2010年、香川県にある芸術の島、直島を訪れた時のことでした。2010年は初の瀬戸内国際芸術祭の開催年で、全国から多くの人々が現代アートの祭典を見ようと訪れていました。

 直島南西部にある「李禹煥美術館」(リ・ウーファン美術館)は国際的に活躍しているアーティスト・李禹煥氏と建築家の安藤忠雄氏が同時に手がけた半地下構造の美術館です。

 李禹煥美術館を訪れたあの日、初めて「安藤忠雄氏」という建築家を知ることとなりました。

淡路夢舞台

 淡路島北部にある「淡路夢舞台」は2000年にオープンしたホテルや国際会議場などが併設するリゾート複合施設です。
 植物園や花壇では季節のお花を楽しむことができます。

自然と融合する安藤建築 2022年3月撮影

安藤氏の建築の最大の特徴であるコンクリートと四角形、は自然の中にも溶け込んでいます。駐車場から上を目指して階段を登っていきます。

 無機質なコンクリートから臨む空、回遊路を歩いていると不思議な感覚になります。自然の光と影を感じることができる建造物。


 水が張られた階段式の部分には均等に貝殻が敷き詰められています。その数はなんと100万枚。もともとは捨てられていまうはずだったホタテの貝殻が、安藤氏によりアートへと変わりました。


 正方形が幾つも段々に連なる場所は「百段苑」と呼ばれ、正方形のスペースの中にまた、正方形の花壇が作られています。


 階段を登っていくにつれ、高い目線で海が眺望できます。この日はお天気もよく空と海とのコントラストがとても美しかったです。

 世界国際女性デーに向けて、別記事でもピックアップしたミモザも咲いていました。とても立派なミモザの木は、ふわふわと風にそよぎ、爽やかな春の兆しを感じることができました。

百段苑に咲くミモザ



 海と空、自然が融合する淡路夢舞台。


 安藤忠雄氏の建築と自然を体感できる場所です。淡路夢舞台には植物園も併設されています。2020年に訪れた時は「奇跡の星の植物館」でしたが、現在では「あわじグリーン館」という施設名となっているようです。

2020年 奇跡の星植物館(現 あわじグリーン館)にて

 今回は植物園には立ち寄りませんでしたが、2020年に訪れた時の記事をまた綴ろうとおもいます。


淡路夢舞台 

〒656-2306 兵庫県淡路市夢舞台 2番地

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?