花のようで実は葉っぱ!個性的なリュウカデンドロンの魅力
メインの花材の代わりにも、添えにも、主にも使うことのできる、少し独特で個性的な植物「リュウカデンドロン」をご紹介します。
「リュウカ」「リュウカデンドロン」と呼ばれおり、お花屋さんに入ると目にすることが多いです。
1.リュウカデンドロンとは?
色彩豊かなフリルのようで美しい「花」とは異なり、リュウカデンドロンの花は葉っぱの中に隠れています。花や蕾を隠す(保護する)葉は「苞葉」と呼ばれ、リュウカデンドロンは「苞葉」を観賞する植物です。
リュウカデンドロンの原産国は南アフリカで、温暖な地域から日本へと渡って来ます。寒さには弱い植物ですが、切花としての耐久性やドライフラワーとしても観賞できるため日本でも人気の植物です。
a.苞葉が進化した植物の例
苞葉が花と見間違えるほど鮮やかに大きく進化した植物はリュウカデンドロンだけではありません。南国に咲く花、ブーゲンビリアも苞葉をもつ植物です。
そして、「花」に劣らないほどの美しい苞葉をもつ「ポインセチア」はクリスマスに欠かせない植物です。
2.リュウカデンドロンを花材として
過去にいけばなのお稽古で花材として使用した例をご紹介します。
a.後ろ添えとして
こちらは、グリーンの細いリュウカデンドロンを使っています。メインのお花としてではなく添えとして使いました。
b.主に添わし、添え・中間のお花として
こちらもメインのお花アジサイ、の添えとして、中間のお花として使用しています。リュウカデンドロンは長さがあり、高さを出しやすいので形成がしやすいです。
c.メインとして
こちらはメインのとして使用した例です。葉物2種(タニワタリ、ドラセナ)実をつけている花材(トウガラシ)に合わせ、リュウカの苞葉を花と見立ていけています。
d.ドライフラワーとしてのリュウカ
ドライフラワーにもなるリュウカデンドロン。こちらの写真は赤みのあるリュウカをそのままドライにしました。逆さに吊るすと生花のまま形成されます。
3.リュウカデンドロンの花言葉
リュウカデンドロンには、その独特な苞葉を彷彿とさせる、こんな花言葉がつけられているようです。
・物言わぬ恋
・閉じた心を開く
まとめ
リュウカデンドロンは切花としても耐久性があり、主・添え・メインと万能に使える花材です。長持ちする特性をいかし、お花をプラスしたり、花材入れ変えることで、何通りも楽しむことができます。
なんだか扱いにくそう!難しそう!と思うかもしれませんが、意外と扱いやすいのがリュウカの魅力でもあります。ドライフラワーが好きな方にもオススメの植物です。