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ドラマ「夜行観覧車」を見ました。

初note投稿、どきどきです。笑


それはさておき、2013年に放送されたTBS連続ドラマ「夜行観覧車」ご存知ですか?


鈴木京香さんが主演を務め、石田ゆり子さん、宮迫博之さん、杉咲花さん、夏木マリさんなど錚々たる皆さんが出演されています。


なんとなくサスペンスドラマ見たいな~と思い、Huluで配信されていたので仕事の合間に見てみました。


結論から言いますと、本当に色々と考えさせられる作品で、仕事どころじゃなくなりました…!


とにかく感想を誰かに伝えたくてこのnoteを書いています。

文章がおかしかったりするのは大目に見てください。



舞台は高級住宅地「ひばりヶ丘」。

主人公・遠藤真弓(鈴木京香)の向かいに住んでいる高橋家の夫・弘幸(田中哲司)がある日突然何者かに殺害されます。

容疑者として妻・淳子(石田ゆり子)、更には次男・慎司(中川大志)までもが警察に追われる状況に。

事件の真相は?妻と次男は何を隠しているのか?

一方遠藤家も、真弓の娘・彩花(杉咲花)が中学受験に失敗したことをきっかけに段々と歪みが生じてきて…。


ざっくりとしたあらすじはこんな感じです。


※ここからガンガンネタバレ書いていきます!!※



まず最初に、そもそも原作を書かれている湊かなえさんの「告白」が好きだったのでこの作品も複雑な人間心理が描かれているんだろうなと思いました。(ちなみに「告白」は映画で見たのですが、松たか子さんの演技と衝撃的な画で未だに忘れられない作品の一つです…)

事件の真相も気になるストーリーではありますが、正直その辺は途中からなんとなく分かってくるのでそんなに真相に衝撃はなく、推理ものを期待して見るとがっかりしてしまうかなという印象です。

ただ、やっぱり期待通り、いやそれ以上に人間の心ってこんなに複雑で脆いんだなと思わせる心理描写が素晴らしすぎました。

主演の鈴木京香さん演じる真弓って、明るく優しいお母さんという印象なのに、回を重ねるにつれて杉咲花さん演じる彩花と同じようにイライラしてしまっていて…なんでだろうと考えた時に、明るく天真爛漫だからこそ相手の卑屈な気持ちに気付いてなくて、悪気なく相手の傷をえぐるような発言をしてしまうんだなと思いました。それに気付いたときに、悪気がなければ全て許される訳ではないし、家族だからこそ見えてない、見ようとしてない部分って多いのかもな…と身につまされる思いでした。

視聴者だから彩花が何故イライラしてるのかは分かるけど、もし私が彩花の立場だったら?真弓の立場だったら?口に出すとあまりに自分が惨めになったしまったり、言わなくても気付いてほしいって気持ちもあるかもしれない。でも言えない、分からないからなんで?を繰り返す毎日。正直見ていてかなりしんどかったです。彩花が行き場のない激情を吐き出すシーンは本当に胸が痛くて、でも真弓は「機嫌直して」とか全くずれた発言をしているのがまたやるせなかったです。

そして宮迫博之さん演じる夫・啓介は家族の為に頑張って働いているお父さんではあるのですが、毎晩家についたら娘の暴言が聞こえてくる。そんな状況を止めるでもなく、またかという顔をして鍵を開けずに車に戻りイヤホンを付けて聞こえないふりをする。自分の夫・父親がこうだったらと思うとありえない!と思いますが、ただ、自分自身が正社員として毎日朝から晩まで働いていて、疲れて帰ってきて家から娘の暴言が聞こえてくると思うと…正直うんざりしてしまうなと思います。でも父親でしょ!とは思いますが、人間の心情としては理解できるし、リアルな人間の温度感が描かれているなと思いました。

とにかく遠藤家が崩壊していく様子があまりに辛くて。でもきっとこういうボタンの掛け違いってたくさんあって、修復しないまま大きな溝になっていくことの方が多いですよね。私自身、人と争うことが好きではないので自分の意見は飲み込んでしまうタイプでしたが、それは揉め事は起きないかもしれないけど解決にはならなくて、暴言を吐かれても傷付いてもぶつからないと分からないこともたくさんあるんだと気付かされました。


そして長々と私の感想を書いてきましたが、何が言いたいかと言いますと!!こんな風に思わせて下さる俳優陣の素晴らしさですよ!!!!!(唐突にすみません)

個人的には鈴木京香さん、杉咲花さん、石田ゆり子さんが本当に素晴らしすぎて……特に杉咲花さんが泣き叫ぶシーンでは恐怖すら感じました。自分でも止められない怒り、悲しみ、恐怖…高校生の女の子が抱えるにはあまりにも重すぎる感情をこんなにも表現出来る杉咲花さん、あの、ほんと、天才すぎませんか…!まさに命がけで演じてくださっていて、本当に素敵な女優さんだなと心から感じました。
(ちなみに、花のち晴れと恋です!での杉咲さんも大好きすぎて生涯をかけて応援させて頂きます…)


と、いうわけで!

もしここまで読んでくださった方がいましたら、本当にありがとうございました…!あまりに衝撃的な作品だったので、勢いでnoteに書き記しました。

またマイペースに色々と書いていきたいと思います。


それでは!

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