「週4時間だけ働く」 ティモシー・フェリス

サードドアに記載されていた本で、その中のワンフレーズが気になって友人から借りた一冊。自分の考え方にマッチする一面が多く、一方で意外な一面も多かった。特にしっくりきたフレーズがこれ。「幸せの反対は何だ?悲しみ?そうじゃない、愛と憎しみが表裏一体であるように、幸福と悲しみも不可分なものなんだ。愛の反対は退屈で決まりだと思う。幸福の同義語はワクワクだと言った方がいいかもしれない。興奮こそまさに僕らが懸命に追い求めるべきであり、万能薬なんだ。みんなが君に情熱や幸福を求めて生きろという時、それは究極的にはワクワクという概念に辿りつくんだ。」このフレーズをサードドアで聞いた時は衝撃だった。自分の人生を振り返ってきて幸福を実感するときにはそばに興奮がいたことに気がついたからだ、心の中に興奮が生まれる時こそ自分が生きている実感を覚えていた時だった。今後しばらくはこのフレーズが脳から離れないだろう。

もう一つ象徴的な部分としてドリームラインは面白かった。ポルシェに乗った禿げた爺さんにはなりたくないという作者の皮肉が鮮明に残る。要約すると、NR(ニューリッチ)は金を稼ぐことを目的にしていない。金を使って何がしたいのかを念頭に置いている。朝起きて100万ドルがあって何でもできたら何をするか?ドリームラインは欲しいもの、したいこと、なりたいものを考える作業。これを決めなければ自分が何に向かって頑張って働くのかを失い、ワクワクを失ったポルシェジジイになりかねない。実際にやってみると欲しいものはフレンチブルドッグくらいしか思い浮かばない。したいことは5個以上生まれてきた。自分は経験に魅力を感じる人間なのだと実感する。

今回読んだのはDEALのなかのDefinitionだけ。この先は実際に働いからじゃないと実感できないと感じたからだ。