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2日目 運転は健やかな心と体で

「エヘン虫が来ちまってよぉ〜」 

そう言って咳き込みながら指導する助手席の教官の訛りは、すでに聞き慣れてしまった。車体操作が上手いときと下手なときの違いからコツを教わったところだ。

教習2日目、午前中の技能2時限を終えて、楽しみにしていた適性検査の結果をもらう。

総合評価4B。6年前、心身ともにボロボロだった時期に受けた時は確か2Bだったので、その後に病んで回復してかえって強くなっている。
運転適性度が上がってるということは運動機能が向上しているということだろう。
おそらく日々の仕事がいい訓練になっている。
社交的な常識人だが、物事を自分に都合よく考えるところがあるので要注意だそうです。てへっ。

運転は健やかな心と体で

寝つきはあまりいい方ではないけれど、夜更かしは苦手になった。
タバコもやめたしお酒もたまに美味しいものを少しでいい。
人付き合いは選ぶ。
無理がきかなくなり調子が悪い日に踏ん張らなくなった。
バランス良く食べつつお腹が出た。
体を動かすのは楽しい。
等々、日々は「贅沢」の限りだ。
不摂生こそ自由だと若い頃は思っていたけれど、むしろ不自由だったし、健やかさは贅沢品だと思いつつある。

この生活が一生続くわけじゃない。また変わって行く。
たかが免許と言われるかもしれないけれど、車を動かせるのは大きな力だ。
生き方の選択肢が大きく増える程度には。
そうして選んだ先でも、形を変えた贅沢をきっと自分に与えていこう。 
それが気持ちがいいから。

(気持ちいい、は、科学できると思う。)

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